「約束は果たした!」
レアル・マドリーに所属するスペイン代表DF、セルヒオ・ラモスにとって、それはまさに悲願達成の瞬間だった。
まだ19歳だった2005年の夏、2700万ユーロという巨額の移籍金でセビージャから加入。類稀なフィジカル能力を生かしたスケールの大きなプレー、さらにフェルナンド・イエロが着けていた背番号4を受け継いだことから、いずれは右サイドから中央へポジションを移し、偉大なセンターバックとなる未来を十分に感じさせた。
マドリーの歴代監督たちもその未来を手繰り寄せるべく、積極的にラモスを中央で起用したが、ボール奪取力の高さと執着心が裏目に出る場面が目立ち、大成に意外と時間がかかってしまった感はあるかもしれない。
それでも、クラブで2011-12シーズンから中央にほぼ固定されると、EURO2012では全試合センターバックで出場し連覇に貢献。そして今季、“悲願"のチャンピオンズリーグ制覇を成し遂げたのだった。
セルヒオ・ラモスにとってCL制覇がいかに悲願であったかは、彼が昨日Instagramへ投稿した写真を見れば明らかである。
右足に入れていたW杯トロフィーのタトゥーに続き、左足にCL優勝トロフィー「ビッグイヤー」のタトゥーを追加。それとともに発せられたのが冒頭の言葉、 “Lo prometido es deuda!!"であった。
W杯とCL。サッカー選手であれば誰もが夢見る二つのビッグタイトルを手にしたラモスだが、年齢はまだ28歳。
まずは次なる目標、1958年、62年のブラジルに続くW杯連覇を目指し、6日にワシントンDCでエルサルバドルと最後のテストマッチを行った後、ブラジルの地へ乗り込む。