5月31日、『Gazzetta dello Sport』は「ローマのスポーツディレクターを務めているヴァルテル・サバティーニ氏は、ベナティアは6100万ユーロ(およそ85億円)以下では放出しないと話した」と報じた。

現在世界で最も注目を集めているセンターバックの一人であるモロッコ代表DFメフディ・ベナティア。マンチェスター・ユナイテッドも興味を示す中、バルセロナやマンチェスター・シティが先んじてオファーを送ったとされている。

しかしそれらの3000万ユーロ(およそ42億円)という額について、サバティーニ氏は「それじゃ左足しか買えないな」と記者会見で話した。


ヴァルテル・サバティーニ ローマSD

「メフディは4年後に満了する契約を持っており、偉大なシーズンを過ごした選手だ。彼とは何の問題もない。原理原則に忠実な男だ。いつくかの言葉を間違ってしまったようだが、ローマ、そしてチームメイトと離れたいということじゃなかった。

彼は果たされていない約束について言っていた。彼が1年前よりも良い条件を望んでいたことは事実だ。

彼はローマと契約した時、他のより良い条件のオファーを断っていた。私は『君が“ベナティア”を見せてくれれば、よりよい契約を与えよう』と言った。我々はそれを果たす義務はなかったが、昇給を提案し、その額は同意されなかった。しかし、それを彼は『馬鹿げたこと』と評するつもりはなかった。彼自身の言葉でないのに、彼を責める訳にはいかない。

昨年ミラノで彼に会った時に交わした約束は、完全に果たされている。我々は彼に感謝と尊敬の念を抱いている。少し彼が口を滑らせたかもしれない。しかし、誰かを咎めるつもりはなかったと確信している。

いずれにしても、ベナティアはローマの選手であり、来季もそうだろう。シソコ代理人は自分が歌うことができる庭を常に探す吟遊詩人のように行動し、声を増幅させている。

3000万ユーロでは、ベナティアの左足だけの価値にしかならないと思っている。利き足の右は少なくともそれ以上の価値がある。単純に数字の話さ。

前も言ったように、ベナティアは売り物じゃない。しかし、彼の代理人が価格について推測したいのであれば――彼を獲得したいのであれば6100万ユーロを考えるべきだ。誰かがその金額を提供する用意があるならば、私はベナティアがここに留まることを100%保証できない」


【厳選Qoly】東南アジア最強を決める三菱電機カップで日本出身選手が躍動!活躍する日本出身の5選手を紹介