近年のヨーロッパサッカー界で苦戦しているフットボール大国と言えば、イタリアであろう。
#SerieATIM, guida la @juventusfc a quota 75. Lotta @OfficialASRoma - @sscnapoli per la seconda piazza. pic.twitter.com/6399fIvosv
— Serie A TIM (@SerieA_TIM) 2014, 3月 18
かつては「世界最強リーグ」の名を欲しいがままにし、世界中のプレーヤーが活躍を目指したカルチョの国、イタリア。だが近年、その勢いを急速に失い、目立った成績を残せていない。
そんなイタリアをめぐる外部環境にも、そろそろ黄色信号が灯りそうである。
なんでも、UEFAが先日発表した「UEFA Country Ranking」において、現在4位をつけるイタリアが5位につけるポルトガルと僅差になってきているというのだ。
こちらはミッドウィークに行われたUEFA主催コンペティションの結果を踏まえた上での「UEFA Country Ranking」である。
「UEFA Country Ranking」とは、UEFA主催のクラブコンペティションへの出場権を分配するためにUEFAが発表するランキングであり、各協会はこの順位に従って与えられたチーム数を各UEFA主催コンペティションへと参加させる。
このランキングはUEFA主催大会における各チームの成績がポイント(Coefficient)として計算され、それらが合算されこのランキングが生成される。
現在のレギュレーションでは、例えば同ランキングの上位3ヵ国にはUEFAチャンピオンズリーグの出場枠が4枠与えられており、現在4位であるイタリアには3枠しか与えられていない。
これまではイタリア、スペイン、イングランドのいわゆる「3強」がこのランキングの上位を独占してきたのだが、イタリア勢の凋落とドイツ勢の躍進、またプラティニ政権によるレギュレーションの変化により両者の順位は完全に逆転。現在では、数年では逆転が困難なほどの差がつき、むしろポルトガルのクラブの台頭にともない4位イタリアの順位すら怪しい状態になりつつある。
今シーズン、ここまでUEFAのコンペティションで勝ち残っているイタリアのクラブではユヴェントス(UEL)の1チームのみであり、3位のドイツとは大きな差があることが分かる。
近年のイタリアクラブの低迷を受け、イタリアサッカー連盟の会長がコメントしている。
Football ITALIA
ジャンカルロ・アベーテ(イタリアサッカー連盟会長)
「言うまでもないことだが、イタリアのクラブはヨーロッパの大会でより奮起しなければならない。
イタリアには、国際競争力の点で問題がある。ランキングは改善したが、まだ十分ではない。
イタリアのクラブがヨーロッパの大会で準々決勝に進んでから、久しい。しかし私は、ユヴェントスが今シーズンそれを達成することは可能だと確信しているし、決勝戦の舞台(トリノ)が彼らを後押しはずだ。
これは、逃してはいけない機会である」
UEFAヨーロッパリーグ準々決勝で、ユヴェントスはリヨンとの対戦が決定している。