どこか破天荒なイメージのある元セネガル代表FWエル・ハジ・ディウフ。
33歳になったディウフは現在、イングランド2部リーズ・ユナイテッドでプレーしている。そのディウフにまつわるちょっといい話を『The Bolton News』が伝えていたので紹介する。
元消防士で今はラジオでカントリーミュージックのプレゼンターをしているというジョー・フィッシュさん(67歳)は昨年11月末、脳卒中に倒れた。 当初は家族も持ちこたえられないかもしれないと思ったそうだが、現在フィッシュさんはいい回復の兆候を見せているそう。
そのジョーさんの娘さんであるレイチェルさん(32歳)は先日、ボルトンにあるバーでばったりディウフと会ったという。実は父ジョーさんは生涯のボルトンファンで、そして一番のお気に入りの選手はディウフだったのだ!(ディウフはかつてボルトンでプレーしている)
そのことを知っていたレイチェルさんは入院中のジョーさんに会いにきてくれないかディウフに頼んだそう。レイチェルさん曰く
「父は(ボルトンの)グレート・レバー生まれで、長年ボルトンの大ファンなんです。よりスタジアムに近いホーウィックに越したほどです。
ディウフがボルトンでプレーしていた時、父は彼が大好きでした」
「(バーで)彼と会った時、父に起きたことと(ディウフがジョーさんの)お気に入りの選手だったことを説明したんです。
そして、病院にいる父を見舞ってくれないか頼みました」
「彼(ディウフ)はそうするよって言ったんですが、私は何も期待していませんでした」
すると、先月25日、ボルトンがホームにカーディフを迎えてのFAカップ4回戦に0-1で敗れた試合後、ディウフはジョーさんのもとを見舞い、皆を驚かせた。
さらに次の木曜日にもジョーさんのもとを訪れたディウフ。今度は、彼がボルトン在籍時に最後に着用したユニフォームにサインを入れてジョーさんにプレゼントしたんだそう。
このディウフの素晴らしい行為にレイチェルさんも「本当にこれまでで最も感動したことのひとつでした」といたく感動したそう。さらにこうも述べている。
「(ジョーさんが病に倒れたことは??)私が経験したなかで最も怖かったもののひとつです。
でも、ディウフが示してくれたとても大きな誠実さは私たちにとって本当に助けになりましたし、父の心を満たし続けています」
「彼は父のそばに1時半も座り、手を握りしめてくれました。本当に感動的でした」
なんとも心温まるストーリーだが、実はディウフ「ディウフィー・ファウンデーション」という恵まれない子供たちのための団体を設立してたりもするそう。隠れナイスガイだったのかディウフ・・・