12月24日、長期の開催中断という状況となっていたエジプト・プレミアリーグがついに再開の日を迎えた。
2012年3月に発生した大規模な観客暴動事件によって70名以上が死亡し、その結果セキュリティ面の問題や犯人の裁判によってリーグが中断に追い込まれたエジプト。
その後もアル・アハリのサポーターグループが「犯人の裁判が終わるまで再開させない」とエジプトサッカー協会本部を数度襲撃し放火するなどトラブルが相次いだ。
今年2月にようやく12-13シーズンのリーグが開幕。全ての試合がカイロ空軍スタジアムで開催され、観客の入場も禁止される状況で15試合が行われたが、7月に軍のクーデターによってムハンマド・ムルシ前大統領が追放される事件が発生。それに起因する政情不安のために再び中断の憂き目に遭った。
13-14シーズンは当初8月の開幕を予定していたが、今回も数度の延期を余儀なくされていた。
しかし12月24日、スエズ軍事スタジアムでトロジェット対アル・ガイシュの開幕戦が無事行われることとなり、半年ぶりにエジプトにサッカーが戻ってきた。セキュリティ面の不安を抱えているため、今季も全ての試合が無観客で開催される予定だ。