トッテナム編、チェルシー編、リヴァプール編に引き続き、『CAUGHT OFFSIDE』が選出する「夏の移籍マーケットで獲得するべきだった選手 マンチェスター・シティ編」をご紹介しよう。


 ぺぺ (レアル・マドリー)

アグレっシプで経験のあるぺぺはペジェグリーニ監督がレアル・マドリーの指揮官を任されていた時代に一緒に戦っている。同じような境遇の何人かの選手と同じようにぺぺにもマンチェスター・シティへ移籍するという噂が飛び交っていた。前マラガの指揮官は守備の強化としてぺぺをリストアップしていたのだ。

シティの昨季は低調だったといえる。ヴァンサン・コンパニと若きマティヤ・ナスタシッチのコンビは可能性は示していたが、ナスタシッチは経験不足であることは否めなかった。32歳のアルゼンチン代表CB、マルティン・デミケリスを獲得しているが、これはシティがトップターゲットであるぺぺの獲得に失敗した後に実現している。つまり、ぺぺが最もクラブが獲得を望んだ選手である事は間違いないようだ。恐らく既に30歳ではあり、要求された移籍金が高と感じたのであろう。だが、多くの負傷者が続出した事で、獲得しておけば良かったと思っているのは間違いないだろう。

イケル・カシージャス (レアル・マドリー)

シティはジョー・ハートが昨季下げてしまったパフォーマンスを取り戻す事を望んでいるであろうが、イングランド代表GKは深刻なスランプに陥っているように見える。彼のミスはカーディフ戦での敗北を決定づけたように試合を決めるものとなってしまっている。ロベルト・マンチーニとデイヴィッド・プラットはアスミル・ベゴヴィッチを今夏獲得する事を狙っていたようだが、ペジェグリーニはレアル・マドリーでの状況が不透明なイケル・カシージャスに狙いを定めていた。

キャリアの全てをサンチャゴ・ベルナベウで過ごしてきたスペイン代表GKは最高のシュートストッパーの1人であり、クラブでも代表でも全てを勝ち取ってきた。しかしながら前監督のジョゼ・モウリーニョによってベンチに降格させられ、新しい指揮官、カルロ・アンチェロッティの下でも居場所を失ってしまった。アーセナルやバルセロナ、そしてマンチェスター・ユナイテッドなど多くの噂が飛び交うなど夏の移籍マーケットの終盤戦で大きく名前が取り沙汰された。シティもその中の1つのクラブといわれており、彼の獲得に本気で挑んだクラブである。ペジェグリーニはハートに一定の信頼を見せているもののカシージャスへの興味を隠してはいなかった。

エルナネス (ラツィオ)

中盤はマンチェスター・シティにとって今季最も課題となっていたポジションである。クラブはブラジル人MF、フェルナンジーニョをシャフタール・ドネツクから3000万ポンドで素早く獲得し、移籍期限終了までに更に選手を獲得すると思われていた。

ギャレス・バリーとハビ・ガルシアは昨季クラブで印象的な役割を果たせず、バリーは今季ローンでエヴァートンへと移籍している。ガルシアは残留しているが、プレミアリーグには向いていないように思われる。エルナネスはシティの更なるターゲットの1人と報じられていたし、彼がラツィオで数年間好パフォーマンスを示してきた事は、彼が本物のクオリティを持つ選手である事を示しており、ペジェグリーニのチームにも本物クオリティをもたらすものと考えられた。

ブラジル人MFはボックス・トゥ・ボックスの選手として戦う事ができ、強烈なシュートによってエリア外からでもゴールを決める技量を持っている。そしてそれはバリーやガルシアには提供不可能なクオリティである。28歳のMFは同胞のフェルナンジーニョと素晴らしいパートナーシップを築いたのではないだろうか。

イスコ (レアル・マドリー)

ペジェグリーニがシティの指揮官になると噂されるとすぐに、マラガのスタープレーヤーであったイスコも一緒にマンチェスターへ向かうと報じられてきた。恐るべき才能を持ったヤングタレントであるイスコはペジェグリーニの下で大きく開花しており、一緒にシティへ行くの必然的であると見なされていた感が強かった。しかし、21歳の若者が選択したのはレアル・マドリー移籍だった。母国で最も大きなクラブの1つへ移籍する方を選択したと言えるだろう。

シティはイスコのような選手を獲得する事でクラブの司令塔であるダビド・シルバへの負担を軽減する事を狙っていた。2500万ポンドで獲得で後に世界最高クラスの選手になるであろう選手を獲得できただけに非常に悔しい思いをしているかもしれない。

エディンソン・カバーニ (PSG)

カルロス・テベスがクラブを去り、エディン・ジェコが退団するのではないかと言われていた事で、ビッグネームのストライカーがイテハド・スタジアムに加入するのではないかと大きく期待されていた。恐らくこのウルグアイ代表のスターよりもビッグな選手はいなかったが、彼は大型投資を続けるPSGへの加入を選択している。

セリエAで何年にも渡って活躍してきた為、誰もカバーニの才能を疑うものをいなかった。フィジカルの強さや彼の持つ能力はプレミアリーグに理想的だと考えられていた。シティはアルバロ・ネグレド、ステヴァン・ヨヴェティッチという良い選手との契約に成功しているが、カバーニが彼らよりも上であるのは間違いない。だが、シティはナポリの要求する5700万ポンドを支払うのを嫌ったようだ。


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