6月5日、オーストラリア・Aリーグのメルボルン・ハートは「オーストラリア代表FWハリー・キューウェルと契約した」と公式発表した。契約期間は1年。背番号は10に決定した。
なお、Aリーグではサラリーキャップ制の上限を超える選手を保有できる権利があるが(小野伸二やデル・ピエロ、アーチー・トンプソンなどがそれにあたる)、キューウェルについては通常と同じ契約となり、基本給は48000ドル(およそ450万円程度)となるとのこと。ただし、彼についてはスポンサー料が上積みされるため、実質的にはそれよりもかなり増加する。
ハリー・キューウェルは10/11シーズン終了後にメルボルン・ヴィクトリーを退団し、その後母親の病気が発覚したために英国への移籍を模索したものの、それに失敗。1年以上の無所属の期間を経ており、その間は今季終盤に3試合だけカタールでプレーしたのみとなっている。
久々に正式にプロサッカーの世界に戻ってくることに成功したキューウェルは、このように喜びのコメントを発表している。
オーストラリアン
ハリー・キューウェル
「Aリーグに戻ってプレーすることは、いつも自分の頭の中にあった。ジョン・アロイージ監督と私は長い間ともにプレーしてきた旧知の仲だ。メルボルン・ハートで訪れるであろう刺激的な日々を思うと、僕はワクワクするね」
オーストラリアン
ジョン・アロイージ メルボルン・ハート監督
「過去数か月にわたってハリーと接触してきたからね。彼がどれだけ飢えているかは分かっているよ。
国際的な経験、そしてフットボールの質。ハリーがチームにもたらしてくれるものを否定することなど出来やしない。適切なサポートさえあれば、成功に導くための大きな貢献をしてくれる。それに疑問をはさむ余地はなかろうさ。
中東でのプレーも注意深く見ていた。フィジカル的にも素晴らしい状態を保っている。プレシーズンの準備にも参加できるし、最初から暴れまわってくれることを確信しているよ」
なお、メルボルン・ヴィクトリーのファンは最大のライバルに加入したことに憤慨しており、ツイッターには「メルボルンの街には刺すような臭いが充満している。それはヴィクトリーのファンがキューウェルのユニホームを燃やしているからさ」とも投稿されたという。