先週末に開幕した12/13シーズンのメキシコ後期リーグ。第1節は全27ゴールが生まれたが、そのなかで選りすぐりの3つのゴールをご紹介。
オマール・バスケス(レオン 2 - ケレタロ 2)
ゴールそのものはさして目を引くものではないが、相手DFとの競り合いからクリアボールを拾ったペルー代表フアン・カルロス・マリーニョが自慢のテクニックを発揮。巧みなコントロールで1人を交わすと独走・・・とはいかなかったものの、そこから軽快なターンでもう1人のDFを翻弄し、最後は再び追いすがるDFに体を入れてボールを“隠し”つつ倒されながら完璧なラストパスでゴールをアシストした。今年、コロンビアのミジョナリオスから加わったバスケスはデビュー戦で初ゴール。
エマヌエル・ビジャ (ティグレス 3 - ハグアレス 0)
虎とジャガーの対決・・・というのはさておき、30歳のアルゼンチン人ティトことエマヌエル・ビジャがゴラッソ。相手のお粗末な繋ぎからではあるが、味方がカットしたボールをビジャがDFと体を入れ替わるように反転しながらトラップ。トラップは流れてしまったがちょうど味方がシュートしやすいところに落とすかっこうとなり、最後は左足で振り抜いた。イングランドでは活躍できなかったがメキシコでは確固たる地位を築いているビジャ。ティグレスには今年加入したばかりだが、開幕戦でいきなりハットトリックを記録した。
エクトル・エレーラ (パチューカ 2 - アトランテ 0)
文句なしに今週のベストゴール。パチューカの1点リードで相手が前掛かりになっていた89分、味方のヘディングの落としに相手DFとの奪い合いを制したエレーラは体を押されながらも体勢を保ちゴールへ突進。そしてGKとの角度のないところからの1対1に左足で高く浮かせたループシュートを見事に決めた。89分という体力的に苦しい時間にこのスピード、そしてバランスを崩さず、また息も切らさず長い距離を走り、最後は利き足ではない左足で冷静にループシュートを決めるという高い能力を見せたエレーラ。うむ、さすがにロンドン五輪で金メダルを獲得したメキシコ代表に選ばれるだけの選手である。
(筆:Qoly編集部 H)