無敗から一転、マルセイユはリーグ戦3試合勝利なし
10月21日、フランス・リーグアン第9節の残り3試合が開催された。
パリ・サンジェルマンが昨日勝利したことで暫定的に首位を明け渡していたマルセイユは、今季リーグ唯一の未勝利クラブであるトロワのホームに乗り込んでの一戦。力関係で言えば勝ち点3奪取が濃厚な相手であったが、思わぬ苦戦を強いられた。
前半はジニャックが負傷するアクシデントはあったものの、基本的にはサイドを支配して攻勢をかける内容であった。
ところが後半になるとトロワが復活。守備に問題を抱えていた両サイドのバエベックとヤッタラを同時に下げ、ダルビオンとニヴェを投入。ディフェンスを修正すると共に、前からプレスをかけてチャンスを狙ってきた。
マルセイユはそれに苦しみ、レミが決定的なヘディングを外すなどチャンスも生かせず。そして89分にコーナーキックから失点し、大事な試合を落とした。
トロワにとっては、ダルビオンの入れたボールをニヴェが決めるというジャン=マルク・フルラン監督の采配がぴたり当たった格好で、気持ちの良い今季初勝利となったことだろう。
アジャクシオのホーム、フランソワ・コティでは伝統のコルシカ・ダービーが開催された。観客の後押しを受けたアジャクシオが攻撃を仕掛け、バスティアがカウンターを狙う展開となったが、どちらもゴールネットを揺らすことが出来ずスコアレスドローで終了した。
試合終盤には因縁の試合らしくトラブルも。カヴァッリとアングラがコンタクトプレーが切っ掛けで衝突し乱闘に発展、当事者の2名はどちらも退場に。このプレーが切っ掛けでサポーター同士も衝突し、発煙筒を初めとした様々な物を投げ合う状況となり、試合が一旦中断する事態になった。
首位争いに残りたいリヨンは、ホームで勝利を収めた。ブレストが構築していたコンパクトな守備に苦しんだものの、後半に中央突破からゴミスが先制点を奪取。これを守りきって勝ち点3を奪取し、3位に浮上した。
(筆:Qoly編集部 K)