ー今季、*3バックを導入しました。

「めったにやったことがなかったけどね。DF陣の長所を利用しなければならなかった。サイドバック陣はチーム内で一番スピードがあるし、中盤でプレッシャーをかけ、数的有利をつくるために、そこに多く人数を割きたかった」

「選手たちは4バックのほうが安全だと思っているので、そっちでプレーしたがる。でも、DFを7人(3+4?)にしようとすると、11人じゃ足りないよ。ともかく、(中盤の?)スペースをよく埋められている。それにはハードワーク、モチベーション、信念が必要になる」

ーどんな選手が好きですか?

「正直で勇敢。ピッチ上でたとえ失敗しようとも常に挑戦する選手。再度失敗してもまた挑戦するような。そういう選手が欲しいね」

ー昨年、ホセ・ラモン・サンドバルが率いたチームからミチュ(→スウォンジー)、ディエゴ・コスタ(→アトレティコ復帰)がいなくなり、チームは沈下しそうでした・・・。彼らなしでチームをどうやって構築しようと?

「多くの選手がいなくなった。ディエゴ・コスタ、ミチュ、ミチェル(引退)、モビージャ(→サラゴサ)、アリバス(→オサスナ)・・・。 (チーム力低下の)疑念を追い払うためにはなんとしてでもよいスタートを切る必要があった」

「ミチュ、タムード、ディエゴ・コスタ、ここ3シーズンで43ゴールを上げた3人はもういない。どうするか? 全てを投げ出すか、得点力を分割させるか? そうする(後者)ことにして、チョリ(ドミンゲス)、ラス、ピティ、レオらに懸けた・・・」

ー*ラスはスタメンの場合もあれば、サブの場合もあります。まだ信用はしていない?

「彼は首根っこを掴んで締めてやりたい選手のうちのひとりだよ。なぜなら、彼はとんでもないポテンシャルを秘めているからね。彼は懸命に取り組まなくてはならない。小さい頃から天才だったので、自分の好きなようにやることを許されてきたんだ。悪い癖がある」

「プロの世界においては、君はもはや驚くべき存在ではない。 シンプルに走り、ボールを運ぶような選手との差もなくなってきているなかで、もっとプロとして、戦術面や判断力を高めなくてはならないってね。彼の持っている悪い癖を全部取り除く過程をやってる。彼には何度も言い聞かせているんだ。『きみはとても頑固だけど、オレももっと頑固だぞ』って」

ー*レオには驚かされた?

「戦術面が向上している。彼の活きるポジションを探してたんだ。より高い位置におけば相手DFをより困らせられる。ミチュみたいに裏をとったりね。もっと危険な存在になれると信じているよ」

ークリスティアーノ・ロナウドを止めるには何が必要?

「シティ戦の後半を見て、ディ・マリアのほうに危険性を感じた。彼はボールがあるところとないところで多くのことをしてる。ボールを持たないときでもシティDFにプレッシャーをかけていた。 こういった仲間を引っ張るようなタイプの選手が必要になることがしばしばある」

------------------------------------------------------------------------------------------

*このところ採用している3バックは中央こそCBジョルディ・アマだが、右ティト、左カサドと本来サイドバックの選手を配置。 DFラインのフォローにはピボーテのハビ・フエゴが入ることが多いが、やられるシーンも少なくない。スコアレスで終わった第3節セビージャ戦も2度に渡るPK失敗に救われたものの、内容的には圧倒されていた。今夜のマドリー戦でもこの布陣で臨むのか注目される。

*ラス(ラサヌ・バングラ)=ギニア代表歴をもつ20歳のFW。抜群のスピード、俊敏性を武器にサイドでの起用も多い。

*レオ・バプチスタォン=今季トップデビューを果たした20歳のブラジル人FW。細見の体格ながら巧みなドリブルが武器。1トップを張るニッキー・ビリー・ニールセンのパートナーに抜擢されると、ここまで2ゴールとブレイク中。

【Qolyインタビュー】パリ五輪出場の東京ヴェルディMF山田楓喜、トッテナムのクルゼフスキを「自分の究極系」と語るワケ

大谷翔平より稼ぐ5人のサッカー選手