先日チョ・グァンレの解任を決定し、来年2月にワールドカップ予選を控えながらも指揮官不在となっている韓国代表。この協会の動きに対し、チャ・ボンクン氏は自身のSNSにて苦言を呈した。
チャ・ボンクンは、かつて1980年代にドイツ・ブンデスリーガで活躍し、アジア最高のFWであったとも言われているレジェンド。チャ・ドゥリ選手の実父としても知られる。現役引退後は指導者となり、1998年ワールドカップで韓国代表を率いた。しかし1次リーグを2試合戦ったところで大会中に解任されるという屈辱を味わった経験がある。
「チョ・グァンレ更迭の報道を聞いて、1998年を思い出した。これはどうしても奇襲のように行わなければいかんものなのかね」
「またあんな事が起こった。それほど緊急的に処理しなければならない事案ではない。ファンボ・カン技術委員長には失望している。私は若い彼に大きな期待をしている。しかし、常識や原則を軽く考えて決定したとすれば非常に遺憾だ」
「チョ・グァンレ、チョ・ジュンヨン(現韓国サッカー協会会長)、ファンボ・カン。皆サッカー界に重要な人物だ。更迭というやむを得ない手段を打つことになったとしても、お互いに遺恨が残らない形にしなければならなかった。これは『相手を殺さなければ自分が死ぬ』ような戦場ではないのだ。何より大事なのは“人”だ」
一方、韓国サッカー協会は19日に新監督の選任過程についての会見を行う予定であったが、延期となった。具体的な事案を公開する状況にないとの説明がなされたとのことである。
(筆:Qoly編集部 K)