12月18日に行われたリーグ・アン第18節ブレスト対オセールの試合において、副審が人種差別発言を行ったのではないか、という疑惑が持ち上がっている。告発しているのはこの試合の55分に退場となったオセールのMFカメル・シャフニ。
「私は線審のところに行って、ファウルではないと言った。そうしたら彼は『あっち行けよ、アラブ人』と答えたんだ。侮辱されたわけではないと思う。ただ私が抗議を続けていたからだろう。そしてピッチの中に戻ると、主審がやってきたから事情を説明した。イエローカードを提示されたから、それは受け入れられないと言った。すると彼はレッドカードを掲げた」
シャフニはこの問題に対して「怒っている」と話し、警察に介入してもらうことも検討。チームメイトのロイ・コントゥ、ブレストのFWラルセン・トゥレの二人が証言できると主張している。
「リーグが調査を実施し、問題が全て明らかになることを願っている。それがなされない場合、僕はフランスでサッカーをする場所がなくなる。ショックを受けているんだ」
LFP(Ligue de Football Professionnel)はこの問題に対して速やかに調査を開始。会長を務めているフレデリック・ティエリズは「起こったことを全て明らかにしたい」と話し、既にオセールの会長ジェラール・ブルゴワン、審判協会会長マルク・バッタ、そしてこの試合の主審を務めたトニー・シャプロンの3名に聞き取り調査を行っている。
シャプロンはパートナーの人種差別疑惑に対し、「そんな男ではない」と一貫して否定の立場を貫いている。
Tony Chapron主審
「彼が人種差別などするはずはない。2年前にはベナンの審判員養成のために一緒に働いたんだ。人種差別主義者なら、私についてくることはないはずだ。彼を昔からよく知っている。20年も前からね」
(筆:Qoly編集部 K)