中東の湾岸諸国のうち8カ国が参加して行われるガルフ・カップ。2013年に行われる第21回大会の開催地はバーレーンと正式に決定された。
しかしこの選択には紆余曲折があった。当初はイラク第2の都市であるバスラで行われることが決まっていたが、10月31日にクウェートで行われたGCC(Gulf Cooperation Council)会議により開催地が変更となった。権利を剥奪された格好となったバスラは第22回、2015年大会の開催地に移動させられた。
出席したクウェートサッカー協会会長アル・ファハドは、この決定について
「バスラは2014年12月、あるいは2015年に22回大会を開催する。背後にある理由は、イラクに最も理想的な形で大会を主催してもらうためだ」
と政治的な意思やセキュリティの問題には言及しなかった。以前よりバーレーンのメディアでは「イラクは競技場やホテルの準備が稚拙である」と批判を行っており、不安はささやかれていたことも事実である。
しかし、一方でUAEの報道では協会の関係者が「政治的意図の元で行われた決定だった」と明かしたという記事が出ている。むろん、イラクはこの決定に対して怒りと失望を露わにしている。オリンピック委員会のメンバーであるムニス・アブドゥラは、
「バスラの代わりにバーレーンに開催権を与えるプロセスは、不当で、そして不公平だった…」
とコメントを出している。
(筆:Qoly編集部 K)