Kuwait
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2
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1-2
1-0 |
2
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Iraq
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アル・ムトワ F・アル・アネジ |
1' 57' |
得点者
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6' 14' |
ハワル・モハメド アブドゥルザフラ |
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ガルフカップは2日間の休息を挟んで決勝トーナメントが開幕。先んじて行われたクウェートとイラクの一戦は、中盤までは非常に戦術的な展開に。しかし2-2となった後はお互いに死力を尽くして攻め合い、オープンでエキサイティングな試合となった。そして、PK戦を制したクウェートが決勝へと駒を進めた。
クウェートはキックオフ直後にいきなり先制点を奪取するというこれ以上ない好発進だった。ファーストプレーで左サイドをF・アル・アネジが突破してクロスを入れ、それをファーでナセルがオーバーヘッドで落とし、アル・ムトワが華麗なボレーシュートでゴールに決めた。しかし、この後は相手に強みを消されてしまいペースを失ってしまう。
クウェートの強みは両ウイングのスピードと、両ボランチの展開力。素早くサイドのスペースを縦に突破することで試合を有利に進めてきた。だが、イラクは完全にそれを読んでいた。イラクが選択した戦術は「切り替えを速く前からプレスをかけ、カウンターの起点を潰して押し込み続ける」こと。
クウェートは先に点を取ったこともあって慎重になりすぎ、形が整うまでキープをしたりして時間をかけてしまい、ボールが前に運べないからウイングは下がってきてしまう。クウェートの強みは失われてしまった。そして6分、14分と立て続けに失点し試合をひっくり返されてしまう。
この悪い展開に、クウェートは後半開始から手を打つ。前半途中にDFが負傷したため交代枠を1枚使ってしまっていたが、2人目の交代選手をピッチに送り込んだ。F・アル・アネジが本来のポジションである右に移り、彼のクロスを生かすために左にH・アル・アネジを投入し、積極的にペナルティエリアに入り込ませ2トップ気味に動かした。
徐々に自分たちの強みを生かすサッカーを思い出したクウェートは、プレッシャーが来る前にセンターバックやサイドバックからウイングを縦に走らせるボールを送り続けた。そして58分、アル・ムトワの右CKからM・アル・アネジが強烈なヘディングで叩く。これをキーパーが弾いたところをナセルが拾い逆サイドへクロスを送り、F・アル・アネジがゴールに押し込んだ。
この後は延長戦に至っても追加点は奪えなかったが、PK戦で5-4と勝利。4人目のタラル・アル・アメルがクロスバーに当てて外してしまったが、その後に蹴ったイラクのハワル・モハメドも外して九死に一生を得た。
近年低迷していたクウェートに取っては実に12年ぶりの決勝進出である。この大会全体を見ても、個人能力は高くはないが一番コンセプトがしっかりしたチーム。クウェートにはぜひ優勝カップを勝ちとって欲しい。
しかし、負けたイラクも非常に賞賛されるべき試合をした。エースのマフムードを欠いていたが、その分各人が頑張ろうとしたのか、チームとしての機能性は大会始まって以来最高と言える内容だった。課題であった「時々腰が引け過ぎる」癖も出ず、クウェートのカウンターを恐れず、積極的にやるべき事をやっていた。
ただ、終盤に人数をかけて攻め、シュートチャンスが多かったときにマフムードの不在は響いた。また、PK戦でも本来のキッカーであり勝負強い彼がいなかったのは、一つゴールを失ったと言っても過言ではなかった。