W杯南アフリカ大会前にQoly編集部のメンバーで開催して盛り上がった座談会企画。今回は日頃からお世話になっている、Qolyユーザーの方々をゲストとしてお招きし、リーガ・エスパニョーラ、プレミアリーグ、セリエAにおける、2010-11シーズンのベストイレブンを選定するという新たな試みにチャレンジしてみました。未経験のことばかりで不安も多かったですが、蓋を開けてみると、前回の座談会以上に熱を帯びる展開に・・・。

今回は、リーガ・エスパニョーラ編の第八弾、ゴールキーパー部門&その他をお届けします。

※O(岡田恭平)、R(ロッシ)、I(Qoly編集部:I)、T(Qoly編集部:T)、A(一同)、敬称略。

筆者名 岡田恭平
プロフィール 早稲田大学スポーツ科学部2年 レアルマドリードを応援してます。「日本のスポーツ文化を変革する」SOJ9期生で副幹事長。サッカーライター志望。今春にスペインに一人旅してきました。茨城/つくば/竹園高/早稲田大学/スポーツ文化/サッカー/レアルマドリー/セルヒオラモス/ライター/スペイン語/SOJ/プロレス
ホームページ http://soj-net.com/
ツイッター @sergio_ramos_rm

HN ロッシ
プロフィール 鹿島アントラーズとVillarreal CFを応援している法大生。リーガだけでなくプレミア、セリエ、ブンデス、Jリーグも好きで、野球はG党。最近は戦術を勉強中。
ツイッター @villarreal442


ゴールキーパー部門
一位 イケル・カシージャス (35試合32失点162シュートストップ)
二位 ビクトル・バルデス (32試合16失点124シュートストップ)
三位 ダビド・デ・ヘア (38試合53得点246シュートストップ)

最優秀ゴールキーパー部門は、カシージャス対バルデスの世界最高峰の戦いとなったが、シュートストップ、ビッグセーブの数が考慮され、レアル・マドリーンの守護神に軍配が上がった。三位には、U-21スペイン代表でもゴールマウスを守るダビド・デ・ヘアがランクインしたが、その去就にも注目が集まっている。


MIP部門
一位 フレデリック・カヌーテ (28試合12得点2アシスト)
二位 パブロ・オスヴァルド (24試合13得点3アシスト)
三位 ホセ・マリア・カジェホン (37試合6得点10アシスト)

ベストイレブンからは漏れたが、今季最も強い印象を残した彼らの名前を忘れることはできない。まずは、チームの不振を救ったカヌーテ。センターフォワード、セカンドトップ、トップ下、さらには、ピボーテの位置でもプレーするなど、チームのために身を粉にして働いた。そして、インパクトではカヌーテに劣るが、オスヴァルドの活躍も印象深かった。シーズン前に主力が軒並み退団したにも関わらず、エスパニョールが8位という好位でフィニッシュ出来た最大の要因は彼の得点力にあったといっても過言ではないだろう。続く、三位には、同じくエスパニョールのカジェホン。オスヴァルドがフィニッシャー面のMVPであるならば、アシスト面のMVPは彼であった。無尽蔵のスタミナをベースに積極的にボールを引き出し、数多のチャンスメイクを行った。来季からは古巣でもあるレアル・マドリーの一因となることが決定しているが、モウリーニョがどのように彼を起用するかも楽しみだ。


最優秀ヤングプレーヤー部門
一位 アントワーヌ・グリーズマン (37試合7得点3アシスト)
二位 コケ (17試合2得点1アシスト)
三位 マリオ・ガスパール (22試合0得点2アシスト)

やはり、「今季の最優秀ヤングプレーヤー」を決めるのであれば、グリーズマンを避けることはできない。抜群のドリブルテクニックと正確無比の左足を駆使して味方にゴールをお膳立てするだけではなく、自身も7得点を記録。今年20歳となった“ソシエダのワンダーキッド”は、来季以降も様々な話題を振りまいてくれるはずだ。二位には、アトレティコの下部組織が生み出した、コケがランクイン。この“天才ピボーテ”は、既に昨季にトップチームで出場(4試合の出場で3試合が途中出場)しているが、今季が実質的なデビューシーズンであるため特別に選考対象とした。そして、三位には、アンヘルが怪我で離脱したビジャレアルの右サイドを見事に埋めたマリオ・ガスパール。攻守両面でチームに貢献できることを証明したが、このままレギュラーを保持できるか否か。来季は勝負の年となる。

ちなみに、メズト・エジル、アンヘル・ディ・マリアもリーガ一年目で、さらに、年齢も選考対象を満たしていたが、「余りにもビッグネーム過ぎる」ということから敢えて選考から外された。


三時間を超える激論の末に決定した「2010-11 リーガ・エスパニョーラ Best11」は以上の通り。バルセロナ、レアル・マドリーという、難攻不落の二強勢からノミネートされた選手が大半を占めましたが、ビルバオのジョレンテ、ビジャレアルのブルーノなど、所属チームで評価に値するパフォーマンスを見せた選手もしっかりと11人の中に入るなど、座談会の良さが出たのではないでしょうか。

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