2011年1月14日(金) - アル=ガラファ・スタジアム
1
0-1
1-0
1
ジェディナク
62'
得点者
24'
ク・ジャチョル

ともに初戦を勝利で終えたオーストラリアと韓国。ただ、その結果を受けて今日の試合にどう望むか、という点では両者に大きな違いがあった。

オーストラリアはこの試合をおそらく「引き分けでもかまわない」と考えていた。非常に慎重な立ち上がりで、引き気味にブロックを形成し、ロングボールとカウンターを主体に組み立てていく狙いがあった。

しかし結果としては「勝ちにきた」韓国にかなり押される展開となった。攻撃にはインド戦で見せたようなスムーズさが見られなかった。一人一人がボールを持つ時間が長く、ダイナミックさが消え失せていた。そして切り替えの速さと前線の流動性で積極的に仕掛けてきた相手に、最終ラインが押し込まれ、多くのピンチを迎えることになった。そして24分、キーパーからのキックをチ・ドンウォンにキープされて繋がれ、フリーのク・ジャチョルにシュートを許し、先制点を奪われてしまった。

オーストラリアは守備の面では90分を通して苦しめられた。しかし反面、攻撃では徐々に改善を見せていった。カウンターの際の動き出しやパス回しのテンポが上がり、特に後半になると左サイドのホルマンや、交代でボランチに入ったヴァレリが積極的にゴール前に顔を出して得点を狙った。その結果、62分に奪った右コーナーキックから同点に追いつくことに成功する。DFがクリアしたボールをファーで二ールが拾い、折り返しをジェディナクがヘディングでゴールに決めた。

最後まで厳しい展開となった守備陣も、相手の決定力不足に助けられて試合終了まで耐え切った。何とか最低限の目標であるドローという結果をもぎ取った格好である。

もちろん、勝利を狙ってきた韓国にとってはやや残念な結果であったといえるだろう。攻撃ではほとんど苦しむことはなく、パク・チソンやイ・チョンヨンも高いレベルのプレーを見せていた。しかし更なる得点を奪うことができず、セットプレーから守備の拙さを見せて失点。大会の今後を考えれば引き分けは悪い結果ではないが、勝ち点2を失ったといえる内容だった。

(筆:Qoly編集部 K)




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