先日、ユヴェントスでGMを担うジュゼッペ・マロッタは、同クラブの新監督としてルイジ・デル・ネーリが就くことを公にしたが、それにより、同クラブが計画中の“新ユーヴェ構想”が見えてきた。

おそらく、今夏の人事面でのメインテーマは、【(高給取りを中心に)人員整理】、【新戦術への移行準備】の二つとなるだろう。

前者に関しては、デル・ネーリが監督に就任する前から水面下で動きつつあり、3日にはファビオ・カンナヴァーロのアル・アハリへの移籍が発表。さらに、それに続く形でジョナタン・セビナはトルコリーグへ、ジャンルイジ・ブッフォンはプレミリーグへ転籍するのではないかと噂され、新守護神にはカリアリのフェデリコ・マルケッティかビジャレアルのディエゴ・ロペスを据えることになりそうだ。また、ベテランではないが、評価が急降下しているフェリペ・メロが今オフで見切りを付けられる可能性も多いにあるだろう。

後者については、つまり、“ジジ”・デル・ネーリが、サンプドリアやキエーヴォで志向してきた、「4-4-2をベースにしたサイドアタック」をユヴェントスでも踏襲するだろうという見方から生まれるものだ。そうなると、そのシステムでは“活きにくい“選手達が続々と斬られていくことになるだろう。その代表とも言うべき、セバスティアン・ジョヴィンコは補強資金捻出のために既に放出対象となっているようだが、昨夏に司令塔として迎えられたジエゴの立場も安泰とは言えない。フロントは、サイドアタッカー要員として、CSKAモスクワに所属するミロシュ・クラシッチやウディネーゼのシモーネ・ペーペの獲得を視野に入れていると言われ、また、マルティン・カセレスのローンバックで穴が空く右サイドバックにはローマのマルコ・モッタを。そして、F・カンナヴァーロが不在となるDFラインにはバーリで急成長したイタリア代表センターバック、レオナルド・ボヌッチの組み込みを狙っているようだ。さらに、前線には、カターニャのホルヘ・マルティネスを「ミケーレ・パオルッチ+現金」で買い取ることを検討中とも。

ディミタール・ベルバトフ、ディルク・カイト、フェルナンド・トーレスらビッグネームが加入することによって完成する魅力的なプランAも話題には挙がっているが、デル・ネーリの就任が決定したことで、彼の理想とするサッカーにより近いプランBのほうが現実的だろう。

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