セリエAのピサSCが34年ぶりとなるセリエAでの勝利を挙げた。
1990-91シーズン以来となる1部でのシーズンを送っているピサ。1部昇格を成し遂げた元イタリア代表FWフィリッポ・インザーギ前監督からバトンを受け取り、同じく元イタリア代表FWアルベルト・ジラルディーノ監督が現在のチームを率いている。
第10節までは4分6敗と勝ちきれない試合が続いたが、今月7日に行われた第11節のクレモネーゼ戦ではMFイドリッサ・トゥーレが後半75分にゴールを決め、そのまま試合終了。
1-0での今季初勝利は1991年5月のバーリ戦以来34年ぶり、実に1万2598日ぶりのセリエAでの白星となった。
興味深いのはドイツメディア『Neue Westfälische』の反応だ。
同メディアは「ドイツのおかげで:ピサが34年ぶりにセリエAで勝利」というタイトルでピサの勝利を報じた。得点を決めたトゥーレがベルリン出身のドイツ人選手だったからだそうだ。
ピサは1994年のセリエC(3部)降格により財政破綻に陥り、プロリーグから除外された。その後クラブを再設立し、6部相当リーグから這い上がってきた波乱万丈の歴史を持つ。
ピサは現在リーグ15位。「ピサの斜塔」が再びセリエAの地で堂々と屹立する日は訪れるか。