2026年W杯に向けた予選を世界最速で突破した日本代表は、今月の2試合で今年の活動を終える。
今年のラストマッチで対戦するのは、ボリビア。
FIFAランキング76位のボリビアは、標高4100mの高地エル・アルトで行われたW杯南米予選最終節でブラジルを1-0で撃破する金星を挙げて、来年3月の大陸間プレーオフ行きをつかみ取った。
ボリビアは、日本・韓国とのアジアツアーに向けた招集メンバーを先日発表。国内の強豪クラブであるボリーバルからは4人のメンバーが選ばれたが、その招集をめぐって、ひと悶着起きているようだ。
『Red』は、「クラブが選手の派遣を望まなかったため、招集リストで『火薬庫が爆発』した」と伝えている。
今月のインターナショナルマッチウィンドウの期間は、10日から18日まで。
ボリバルは最大のライバルであるザ・ストロンゲストとのダービーマッチが9日に控えているが、代表チームは7日から合宿を開始したため、招集をめぐる対立が起きた模様。
『Eju』によれば、ボリビア代表のオスカル・ビジェガス監督は、複数のクラブから合宿開始予定日後に選手を派遣できるように要請があったことに不快感を隠さなかったという。
また、『vision360』によると、ボリビア代表はボリーバル所属選手たちを日本・韓国戦から除外することを検討しているという。
ボリビアリーグはJリーグ同様に春秋制でシーズン佳境にある(9日の試合はリーグ戦ではなくカップ戦)。ボリーバルの副会長は、4選手がザ・ストロンゲスト戦に出場してから、代表に合流すると説明。
関係者も「FIFAのインターナショナルブレイクは月曜から。日曜に試合が予定されており、選手たちはその試合が終わってから合流する。そのことについては議論の余地はない」と語っていたそう。
ボリビア代表に招集されているボリーバルMFカルロス・メルガルは「代表に行きたい。代表チームに属することで喜びを得られるから」と吐露。
一方、ボリーバルのアルゼンチン人DFサンティアゴ・エチェベリアは「板挟みになっている選手たちに責任はない。代表選手たちに負担をかけたくない、彼らはそんなことに値しないから。代表に招集されることは、サッカー選手人生で最高の出来事。素晴らしい瞬間のはずが、このような不和が生じてしまったのは本当に残念」と今回の事態を嘆いていたとのこと。
ボリビアは14日にテジョンで韓国と、18日に東京の国立競技場で日本と対戦するが、今回のツアーではソウルに拠点を置くことにしたという。
ボリビアからソウルまでは17,245キロほどの距離があり、移動には24時間前後かかるそう。