日本代表DF菅原由勢とともにドイツ1部のブレーメンでプレーする長田澪ことミオ・バックハウス。

21歳の彼は、日本人の母とドイツ人の父を持つU-21ドイツ代表GKだ。

ブレーメンからオランダのフォレンダムに貸し出されて活躍すると、世界的強豪であるバルセロナが興味を示すなど一躍注目選手となった。

長田はドイツ生まれながら、幼少期には日本で過ごしたこともあり、日本サッカー協会も注視している。

そうしたなか、ブレーメンの地元紙『DeichStube』は、「日本代表としてW杯出場?ブレーメンGK長田が代表チームをめぐる難しい決断を語る」と伝えた。彼は同紙のインタビューでこう話したそう。

「(日本サッカー協会はどれほど熱心にアプローチしているのか)

僕らは良好なコミュニケーションがとれています。DFB(ドイツサッカー連盟)を含め、すべての関係者が状況を把握しています。

もし11月に招集されたら、まずはU-21ドイツ代表に戻り、その後どうなるかを見定めます。

(来年はW杯が開催される。日本代表としてそのような大会に参加する方が、楽ではないのか)

もちろん、とても興味深いですし、すでにW杯については考えていましたが、決断に影響を与えることはありません。

今はブレーメンが最優先事項です。ここで毎週いいパフォーマンスをしたいんです。

11月に日本に飛び、数試合出場した後、帰国したら、次のブンデスリーガの試合に向けて2日間しか準備期間がない…今はそんなストレスを抱えたくないんです。『まだ日本ではないのかもしれない』と言う理由のひとつはそういうことです。ドイツサッカー連盟にとても満足しているからというのもあります。

(一生の決断になるから、難しいのか)

ええ、まさにその通りです。どちらかの国を選べば、自動的にもう片方の国を選ばないことになります。それは僕にとって非常に難しいことです。まだその準備ができていないと感じています。

(決断をいつまで延期できるか)

適切な時期が来るまでですね」

日本代表として日本に帰国してプレーし、またドイツに戻るというハードなスケジュールは厳しいと感じているようだ。

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ただ、まだどちらかの国を選ぶ決断は下していないとのこと。

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