スコットランド1部の名門セルティックは27日、ブレンダン・ロジャース監督が辞任したと発表した。

同クラブには日本代表のFW前田大然やMF旗手怜央の他、今季からDF稲村隼翔とFW山田新が加入しており、日本人選手4人が在籍するチームの指揮官電撃辞任のニュースは、日本でも話題になっている。

そうした中、セルティックは28日に暫定監督としてマーティン・オニール氏を迎え入れたと発表。

73歳の同監督は、2000-01シーズンから2004-05シーズンまでセルティックを率いた経験があり、実に20年ぶりの復帰となる。

就任会見に臨んだオニール監督は「正式な監督が決まるまでの間、チームを預かってほしいと言われた」と暫定監督就任の経緯を説明し、「10分で決断した。迷いはなかったよ」と明かした。

オニール監督は2019年にノッティンガム・フォレストの指揮官の座を降りてからは約6年ほど現場の指揮から離れており、セルティック以外のチームなら復帰することはなかっただろうと語った。

イギリスメディア『BBC』によると、同監督が前回セルティックを率いたときの戦績は、公式戦282試合213勝で勝率75.5パーセントと驚異的な記録を残したという。

また、2003-04シーズンにはリーグ戦25連勝を達成してリーグ最多連勝記録を樹立した。

今季はリーグ戦9試合を終えて首位ハート・オブ・ミドロシアン(ハーツ)に勝点8ポイント差をつけられるなど、スタートダッシュに失敗したセルティック。

20年ぶりに同クラブに復帰した指揮官は「緊張と興奮が入り混じっている」「勝利はセルティックのDNAだ」と語り、巻き返しに向けて気合十分だ。

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また、ロジャース前監督のもとではなかなか出場機会に恵まれなかった稲村や山田の起用法なども注目される。

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