[J2第34節、ジェフユナイテッド千葉 0-0 ブラウブリッツ秋田、10月26日、秋田・ソユースタジアム]

千葉は秋田にスコアレスドローとなり、2連勝を逃した。

左ウィングで先発したMF椿直起は長所のドリブルで何度も相手ゴールに迫ったが、決定機を演出できなかった。

残り4試合となった中、17季ぶりのJ1復帰に向けて千葉の背番号14がさらなる成長を誓った。

さらなる成長を誓う千葉のチャンスメイカー

相手を押し込むもゴールは遠かった。

シュート11本を浴びせた千葉は、ブロックを固めた秋田に終始手を焼いた。枠内シュートはわずかに2本と堅守を突破する手立てを最後まで見出せなかった。

左サイドで先発した椿は得意のドリブルでチャンスを演出しようとするも、決定機を演出できなかった。

左サイドからドリブル突破を試みる千葉MF椿(右、白)

「結果としては、悔しいです。勝たなきゃいけない試合だったので、責任をすごく感じています。ただ監督も言っていましたけど、下を向く暇はないので、僕らに自動昇格の可能性がある限りは常に前を見て、次の試合に矢印を向けていきたいと思っています」と前を向いた。

個人としてはドリブルで見せ場は作れたが、「全然だめでしたね」と自己評価を下した。

「周りも感じていると思いますけど、ドリブル自体が成功した回数も少ないです。自分の特徴である背後に抜けるランニング、相手をはがすところ力不足でした。チームが点を取れなかったのは、攻撃陣の責任ももちろんある。そこは自分がシンプルにチャンスを作ることができなかったゲームだったので、そこは悲観することなく、自分に矢印を向けて、トレーニングしたいと思っています」と振り返った。

たださらなる成長をとげるための改善策は見出している。ブロックを固められた際にピッチ中央へインナーラップをしてミドルを狙うなど、新たなプレービジョンを見出しつつある。

「張ってからのドリブルだけじゃ対策もされます。自分の中に入ったプレー、フォワードとの連係からのシュートというプレーは、残りの試合で見せていけたらいいと思っています。チームの戦術、ゲームの展開もありますけど、頭の中にミドルシュートを入れておきたい」と進化を見据える。

次節は来月2日午後2時にホームで北海道コンサドーレ札幌を迎える。

「勝つだけです。僕たちが目指している目標には勝点3がマストだと思うので、そこに向けて、個人、チームと、おのおの課題に取り組むだけと思っています」と意欲を見せた。

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泣いても笑っても残り4試合—。残り試合を全勝で終えて、17季ぶりのJ1復帰を引き寄せてみせる。

(取材・文 宇田春一)

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