週末、明治安田J1リーグは第35節が各地で開催。19位の湘南ベルマーレは26日、アビスパ福岡とアウェイで対戦し、0-1で敗れた。
試合は序盤から福岡ペースで展開。湘南はなんとかゴールを許さずに踏ん張ったものの、迎えた後半アディショナルタイム、小学生時代に湘南ベルマーレジュニアに所属していた見木友哉が決勝点を奪取。福岡がホームで勝点3を獲得した。
一方、勝点0に終わった湘南は、残留圏内の17位横浜F・マリノスとの勝点差が11ポイントへと拡大。残り3節で逆転の可能性が消えたため、9年ぶりのJ2降格が決まった。
2018年には曺貴裁監督のもとYBCルヴァンカップを制した湘南。毎年のように主力を引き抜かれながら粘り強くJ1残留を続けてきたが、山口智監督5年目の今季は、夏に福田翔生(ブレンビー)、畑大雅(シント=トロイデン)、鈴木淳之介(コペンハーゲン)と中心選手が大量移籍した穴を埋めきれなかった。
この結果を受けて、クラブは『湘南ベルマーレを応援してくださる全ての皆さまへ』と題したリリースを発信。以下のように綴った。
「日頃より、当クラブに多大なるご声援、ご支援を賜り感謝申し上げます。
本日行われました明治安田J1リーグ第35節アビスパ福岡戦の結果を受け、J2リーグへの降格が決定しました。どんな時も変わらぬ情熱で応援し、スタジアムや画面越しから力強い声援を送ってくださった皆さまの想いに応えることができなかったことを、心よりお詫び申し上げます。
湘南ベルマーレというクラブが大切にすべきことに真摯に向き合い、クラブ運営全体を徹底的に見つめ直していきます。
今シーズンの残り試合におきましても、最後の笛が鳴る瞬間まで、全身全霊で戦い抜きます。今後とも、変わらぬご支援・ご声援を賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。
代表取締役社長 坂本紘司
代表取締役副社長 大多和亮介」
坂本紘司氏は、湘南で長く活躍した元Jリーガー。2023年1月に代表取締役GMに就任し、46歳となった現在は社長を務める。クラブのJ2時代もよく知るだけに、“湘南スタイル”でのチーム再建は彼の手に託される。
なお、過去に湘南ベルマーレの代表取締役を務めた神奈川県平塚市出身の衆議院議員、河野太郎氏も湘南のJ2降格に反応。「やっちまった。ベルマーレ、来季のJ1制覇が無くなった」とポストしている。