オランダ屈指の名門クラブであるフェイエノールトで3シーズン目を迎えた上田綺世が好調だ。
27歳の日本代表ストライカーは、開幕10試合でリーグトップとなる11ゴールを叩き出している。
そうしたなか、日本とオランダをよく知るハーフナー・ディド氏が上田について語った。
オランダ出身のハーフナー・ディド氏は、かつてJリーグでもプレーした元GK。母国のADOデン・ハーグでプロデビューした後に来日すると、長らくプレーした日本に帰化した。元日本代表FWのハーフナー・マイク氏とハーフナー・ニッキ(現SVリート)の父親でもある。
そのディド氏は、『NU.nl』で、上田についてこう語っていたそう。
「数ヶ月前までは、彼がボールを受けると数メートルも跳ね返っていたが、もはやそんなことはない。
上田のスパイクにはチューインガムがくっついているみたいだ。それほど彼のボールコントロールは優れている。
(息子のハーフナー・マイク氏がオランダ1部リーグにおける1シーズン16得点という日本人最多得点記録を持っているが)
今シーズンの上田は間違いなくその記録を塗り替えるだろう。間違いないね。それは構わないよ。上田のこと嬉しく思う。マイクもそのはずさ」
現在、上田のオランダ語通訳を務めているのは、ディド氏の娘だそうで、そのことについてはこう語っている。
「娘は流暢な日本語を話す。それは上田にとって大事なことだ。
多くの日本人は英語をとてもよく理解できるが、話すのは別問題。完璧に話そうとするが、間違いを恐れる。だからインタビューにはなかなか応じようとしない。
(上田と初めて会った際)彼は日本人らしく私にお辞儀をした。彼は今でも会うとそうするんだ。
彼らは自分より年上で、長年日本でサッカーをプレーした人に対して、とても敬意を払ってくれる。上田にはそれを強く感じた」
上田はディド氏に会うとお辞儀を欠かさないとか。
ちなみに、ハーフナー・マイク氏は2015–16シーズンにオランダ1部リーグで16ゴールを記録したが、当時所属していたチームは、父の古巣でもあるADOだった。