オランダの名門フェイエノールトでゴールを量産している日本代表FW上田綺世。
「兄のような存在」と慕う渡辺剛が加わった今シーズンは、リーグ戦9試合で11ゴールと絶好調。得点ランキングでトップに立っており、無敗でリーグ首位を走るチームを牽引している。
そうしたなか、オランダ紙『NOS』は、「磁力の魔術師」として上田の活躍ぶりを取り上げていた。
「フェイエノールトのユニフォームを着て、上田が完全に成熟するまでには、しばらく時間がかかった。正確には2年だ。
しかし、南ロッテルダムの誰もが、この日本人選手がリーグ戦9試合で11ゴールを挙げていることを知っている。
チームメイトのセム・スタインは『上田はスパイクの中に磁石を仕込んでプレーしている』と語るほどだ。
この夏、フェイエノールトが同胞の渡辺剛を獲得したことが最後の後押しとなった。上田が開幕9試合で記録したスタッツは、それを雄弁に物語っている。
現時点で、欧州10大リーグで上田より多くのフィールドゴール(PK以外の得点)を決めた選手はいない。
11ゴールで、マンチェスター・シティのノルウェー人怪物FWアーリング・ハーランドと記録を共有している。
(今シーズンの)上田の1試合平均ゴール数は1.39で、フェイエノールトでの最初の2シーズンの0.5強を大きく上回る。11ゴールを記録するのに必要とした枠内シュートは29本で、平均65分ごとにゴールを決めている。
上田はオランダ1部リーグ史上最も多くのゴールを決めた日本人選手になる道を突き進んでいる。この記録は、2015-16シーズンにADOデン・ハーグで16ゴールを記録したハーフナー・マイクが保持している」
上田はPKを除いた得点数ランキングにおいて、欧州10大リーグでトップタイにつけているそう。
上田もハーランドも今シーズンのリーグ戦で11得点を記録しているが、PKでの得点はない。
世界最強ストライカーであるハーランドは世界最高峰のプレミアリーグでプレーしており、同列に比較することはできないが、上田のオランダにおける評価は飛躍的に高まっているようだ。
実際、フェイエノールトに今シーズン加入したMFスタインは、「スパイクにまるで磁石が入っているみたい」と上田のボールを収める能力に脱帽していたそう。
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スタインは、今年9月にオランダ代表デビューを果たした23歳の新星。昨シーズンのトゥウェンテで31ゴールとブレイクした攻撃的MFで、フェイエノールトでは新加入ながらキャプテンを任されている。