日本代表は、今月行われたパラグアイ、ブラジルとの南米勢相手の2連戦に1勝1分で勝ち越した。
11月18日には同じ南米のボリビアを国立競技場に招いて、今年最後となる試合を行う。
そのボリビアは、FIFAランキング76位ながら、標高3600mのラパス、標高4100mのエル・アルトという超高地でのホームゲームで南米の列強を打ち破ってきた伏兵。
今W杯南米予選最終節ではエル・アルトでブラジルを1-0で撃破する金星を挙げて、7位での大陸間プレーオフ行きをつかみ取った。
その大陸間プレーオフは来年3月に行われる。1994年大会以来4度目となるW杯出場を狙うボリビアは、来月に行う日本・韓国とのアジアツアーには本気で臨むはずだ。
そのボリビア代表は、アルゼンチンから帰化した35歳のFWパト・ロドリゲスの初招集を検討していた。
パト・ロドリゲスは172cmと小柄ながら打開力とフィニッシュワークに長けたアタッカー。アルゼンチン出身ながら、2020年7月からボリビアのクラブでプレーを続けてきた。
ただ、『vision360』によれば、オスカル・ビジェガス代表監督は、日本・韓国との対戦には間に合わないだろうと述べたという。
「いずれにせよ、韓国と日本のビザ手続きは数日前に行われたため、その時点での状況に基づいて判断せざるを得ない」
ボリビアのパスポート保有者が日本や韓国に入国する場合、ビザが必要になる。
ロドリゲスは今年10月16日からボリビア代表になる資格を得ていたというが、日韓入国に必要なビザ取得の時間的な都合上、11月の招集は断念する可能性があるようだ。
ボリビアの強豪クラブであるボリーバルで活躍してきたロドリゲスは、かねてより代表入りが待望されてきたそう。
現地では彼を招集しないビジェガス監督との不仲説が浮上していたというが、指揮官はそれを否定したうえで、帰化手続きを考えると、招集できるのは今年10月以降になると語っていたという。