日本代表は14日に行われたブラジルとの親善試合に3-2で逆転勝ちし、歴史的初勝利をもぎ取った。
そのブラジル代表で期待されてきた逸材のひとりがエンドリッキだ。
彼は17歳の若さでブラジル代表にデビューしたストライカー。この夏には新婚旅行で日本を訪れたことも話題になった。
19歳になった現在は世界的強豪のレアル・マドリーに所属しているが、今シーズンはまだ1分も起用されていない。
怪我を抱えていたエンドリッキは9月中旬に戦列に復帰したものの、それ以降の6試合で出場機会はなし。
19日のヘタフェ戦ではシャビ・アロンソ監督からウォーミングアップを命じられたものの、投入されたのは他の選手だった。
『A Bola』によれば、ベンチに戻ったエンドリッキは、苛立ちを露わに、ペットボトルを蹴りつけていたそう。
彼は今月行われた日本・韓国との代表戦にも招集されなかったが、『Marca』は、こう伝えている。
「1年前、エンドリッキがレアルに正式加入した際は大きな期待が寄せられた。しかし、現状は大きく異なっている。
ヘタフェ戦で非常に不満げな様子が見られたことで、関係者は警鐘を鳴らしている。このシーズンを救う唯一の方法は冬の移籍市場でのレンタル移籍だと考えられている。
出場機会の少なさは、ブラジル代表のカルロ・アンチェロッティ監督に招集されるチャンスを失わせ、W杯出場の可能性も著しく脅かしている。
これが現実だ。(レアルのアロンソ)監督の中期的計画にもローテーションにも彼の名前は含まれていない。出場時間ゼロがそれを物語っている。
継続的なプレーの欠如により、最近まで考えられなかった選択肢を検討するに至った。それは、レアルが一般的に好まない冬の移籍市場でのレンタル移籍だ。
選択肢は明白。レアルに留まり、出場機会はないもののトップレベルでのトレーニングを続けるか、レンタル移籍して継続的な出場機会を確保し、ブラジル代表での地位を取り戻すかだ」
エンドリッキは、アロンソ監督の構想から漏れているような現状だとか。
『The Athletic』も、指揮官はエンドリッキに対して、チーム内の競争が激しいために多くの出場機会を得るのは難しいと説明したとしている。
エンドリッキは今夏の時点でレアル・ソシエダへのレンタル移籍が浮上していたが、怪我のために破談になっていた。2026年W杯出場のためにも、冬に移籍する可能性が浮上しているようだ。
なお、『Globo』は、ヘタフェ戦が行われる前の時点では別の話を伝えていた。
「エンドリッキは個人ジムを作り、移籍の噂を振り払い、レアルの9番としてのデビューを待ち望んでいる」というものだ(今シーズンからレアルでの背番号を9に変えた)。
彼は負傷した直後にマドリッドにある自宅に総額100万レアル(約2774万円)をかけたフィットネスジムを構えたという。
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そのうえで、日本などへのハネムーン中にも個人トレーナーとのトレーニングを続けてきたそう。その結果、ハネムーン後も体重は増えず、一方で筋肉量は負傷前と同程度だったという。フィジカル的には万全の状態になるように取り組んできたようだ。