日本人もプレーするスペイン1部リーグで、異例の光景が続いている。
今週行われる第9節の試合でキックオフから15秒間、ピッチ上の選手22人がプレーをせずに停止する事態が相次いでいるのだ。
『SPORT』などによれば、これはビジャレアル対バルセロナ戦が12月20日にアメリカのマイアミで行われることへの抗議。
同紙は、マイアミでの試合開催は、組織的な利益に基づくものながら、選手たちがそれに同意しているわけではないとしている。バルセロナMFフレンキー・デヨングは真っ先に反対を表明し、ハンジ・フリック監督も記者会見で「選手たちも私も満足していない」と述べたそう。
AFE(スペインサッカー選手協会)がマイアミでの試合開催についての透明性と情報不足に対して抗議活動に出たという。 一方、リーガ側はこの10年間でAFEに1億ユーロ(約174億円)以上を提供してきたと主張しているようだ。
この抗議は、17日のオビエド対エスパニョール戦から始まっていたが、カメラが空撮やベンチの映像などを意図的にカットしていたという。
18日のバルセロナ対ジローナ戦でも選手たちは抗議のためにキックオフから15秒間プレーをしなかったが、そのシーンは中継映像では映されなかった。
同紙は「影響を最小限に抑えるため、リーガは選手たちが静止していた約15秒間は上空からの映像を使った」とも伝えている。