かつて横浜F・マリノスを率いてJリーグ優勝を果たしたケヴィン・マスカット監督が、スコットランドの名門グラスゴー・レンジャーズの指揮官に就任する可能性が高まっているという。
2021年7月から2023年にかけて横浜F・マリノスを指揮し、2022年のJリーグを制覇するなど見事な手腕を見せたマスカット監督。
日本から離れたあとは中国の強豪クラブである上海海港を率いており、2024年には超級リーグとカップ戦を制覇する「国内二冠」を達成している。
今シーズンも26試合を終えて17勝6分3敗で首位に立っており、タイトルの獲得に向けて突き進んでいる状況だ。
ただ『Daily Mail』の報道によれば、現在マスカット監督の選手時代の古巣でもあるレンジャーズが彼と交渉を行っており、個人的な条件ではすでに合意に至っているという。
レンジャーズは今季ラッセル・マーティン氏を新監督として迎えたものの、序盤から成績の低迷が続き、10月5日のフォルカーク戦で引き分けた後に指揮官の解任を発表。現在新たな監督を求めて調査を進めている状況にある。
しかし、マスカット監督は現在中国超級リーグのクライマックスを戦っており、最終節が行われる11月22日まではレンジャーズを指揮できないという。
そのためレンジャーズは暫定的にU-19の監督であるスティーヴン・スミスに今週末の指揮を任せつつ、昨季暫定コーチを務めたニール・マッキャン氏を暫定監督に招聘する方針であるという。
そして、マスカット監督が就任すればニール・マッキャン氏をアシスタントコーチに転換し、あらたなスタッフ陣を構築する予定であるとか。
スコティッシュ・プレミアシップにおいての「ビッグ2」と言われるレンジャーズ。最大のライバルのセルティックには日本人選手が多数所属しており、マスカット監督が就任すればダービーマッチで「元Jリーグ対決」が実現することになりそうだ。