小川航基、佐野航大、塩貝健人ら3人の日本人選手が所属するオランダ1部NECナイメーヘン。

今月の日本代表に招集されなかった佐野だが、現地メディアの評価は依然高いようだ。

現地メディア『Forza nec』は16日、『佐野が輝いているスタッツとは』という見出しで、今季ナイメーヘンでの佐野のプレーについて特集した。

同選手は今季、まだリーグ戦8試合でゴールやアシストを記録していないが、「他のスタッツにおいては突出している」と紹介し、以下のようにつづった。

「今季、佐野は守備的MFとしてプレーするようになり、フォルトゥナ・シッタート戦ではセンターバックとして先発出場した。この試合でそのポジションが適しているとは言い難かったものの、データを見ると佐野が優れたボール奪取力を持っていると分かる。ボール奪取回数でリーグトップタイに立っている。今季すでに佐野が起点となってオープンプレーから130回も攻撃が始まっている。これはエールディビジ(オランダ1部)の全選手で最多の数字だ」

さらに同メディアは、「日曜夜の『スタジオ・フットボール』しか観ないような人は、この才能ある日本人選手の価値を見逃しているかもしれない」「佐野は攻撃の組み立ての段階で極めて重要な役割を果たしている」と絶賛した。

オランダでボール奪取力を評価されている佐野には、オランダの名門アヤックスの他、兄の佐野海舟がプレーするドイツや“デュエル王”遠藤航がプレーするイングランドの複数クラブが獲得に興味を示しているという。

佐野は、今年8月にオランダメディア『Voetbal Primeur』の取材に対して「何が最善なのかを一生懸命考えている」とし、「僕はトップレベル(の選手)になりたいが、最も重要なことは毎週プレーすることです。チームに残るかどうかについて、今は言えません」と、去就に関する言及を避けていた。

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来年のワールドカップに向けて、今後22歳のMFには、ドイツでボール奪取力を評価され、日本代表に定着しつつある兄・海舟を超える活躍が期待される。

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