来年、北米で開催されるワールドカップ出場をかけて、現在世界各地で厳しい予選が行われている。

そうした中、“北欧の雄”スウェーデン代表がワールドカップ予選敗退の危機に瀕している。

スウェーデン代表は13日、ホームでコソボ代表と対戦した。

リヴァプールFWアレクサンデル・イサク、アーセナルFWヴィクトル・ギョケレシュの強力2トップを擁してゴールに迫ったが、最後まで得点を挙げられず、前半32分の失点が決勝点となり0-1で敗れた。

この結果、スウェーデンは今予選4試合1分3敗の勝点1で4チーム中最下位となり、ワールドカップ出場が絶望的な状況となった。

首位のスイス代表は勝点10を積み上げており、スウェーデンが残り2試合を連勝しても、首位で予選を突破することはできない。

残り2試合を連勝した上で、グループ2位のコソボがスロベニア代表、スイスに連敗し、スロベニアが残り2試合を終えて勝点6を超えてはいけない。

イギリスメディア『The Guardian』などは「ワールドカップ出場のかすかな望みがほぼ絶たれた」と報じた。

さらに同国は、直近3試合で得点を挙げられておらず、プレミアリーグのビッグクラブで主力としてプレーする強力2トップの不調がチームの不振に影響を与えている。

スウェーデンメディア『Aftonbladet』は同日、コソボ戦後の選手たちのコメントを掲載。エースストライカーのイサクは報道陣の前で「最悪だ。本当に恥ずかしい」と肩を落としたという。

記者の「なぜこれほど得点ができないのか」という質問に対しては「わからない。すべてが重なっていると思う。僕たちのプレーが悪すぎる。今のやり方じゃうまくいかない。個々のレベルも低すぎる。結局はすべての要素が悪い方向へ作用しているんだ」とチームを批判した。

続けてイサクは、一部のメディアやファンからヨン・ダール・トマソン監督の解任を求める声も挙がっている状況について「前にも言ったけど、自分たちに責任があると思っている。鏡を見れば分かるが、選手も、チームも、誰も合格点じゃない。もちろん監督やスタッフもその中に含まれる」と言及。

それでも「そういう話(監督の去就)に僕たちは関わらないよ」ときっぱり述べた。

また同選手は、今後の予選について質問を受け、「ちょっとした危機的状況だ。それは誰の目にも明らかだ。何をすべきか、正直わからない」と失望した様子だったという。

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