J2のサガン鳥栖は8日、佐賀市立勧興小学校後援会が横断幕広告(3階メイン/バックスタンド)スポンサーとして新たに協賛することが決まったと発表した。
昨季、2012年の初昇格以来戦い続けてきたJ1からの降格を喫した鳥栖。14年ぶりにJ2となる今季は序盤線こそ苦しんだものの、就任1年目の小菊昭雄監督のもと粘り強く勝点を積み重ね、32節終了時点で7位につけている。
そんな鳥栖に、新たなスポンサーが誕生。なんと全国的にも珍しい小学校の後援会による横断幕広告掲出が決まった。以下は佐賀市立勧興小学校後援会のコメント。
「サガン鳥栖サポーターの皆様初めまして、私達は佐賀市立勧興小学校後援会です!この度、かねてより念願だった横断幕スポンサーをすることになりました!
サガン鳥栖を愛する勧興小学校の保護者・先生・OBなど垣根を超えた沢山の仲間たちの力を合わせてここまで来れました。横断幕スポンサーになるなんてとても無理だと言った人もいました。小学校としては歴代初かも知れません。でも諦めずにひとつの目標を実現する事ができました。
勧興小学校は今、東京の人気番組出演や文化教育のための子ども落語など、限られた日々の学校生活をほんの少しでも楽しんで学んで貰うために、「子供たちの夢と未来のために出来ることを全力でやる!」と学校、地域、保護者、OBまでがサガン鳥栖と同じ、まさに「ONE HEART」となって取り組みを行っています。
勧興小学校のスローガンが「勉強はベストを尽くし、運動はくたくたになるまで」というのもあり、一人でも多くの子どもがスタジアムでくたくたになるまで動いて最後までベストを尽くす選手の姿を目で見て、心で感じて欲しいと思っています。そしてサガン鳥栖を通じて、共感する仲間が一人でも多く勧興小学校に増えてくれる事に繋がるといいなと願っています。
まだサガン鳥栖を知らない仲間たちが選手と共に戦い、このチームの素晴らしさを共感し、スタジアムで一緒に応援し、サガン鳥栖の力になれたら嬉しいです。サガン鳥栖のJ1昇格、タイトル獲得の夢に向けて、そしてさらに佐賀を盛り上げてくれるよう期待を込めて、微力ながら皆様と一緒に支えていきたいと思います。
全ては子どもたちとサガン鳥栖のために。佐賀市立勧興小学校後援会は全力でサガン鳥栖を応援します!」
勧興小学校はホームタウンの鳥栖市ではなく、佐賀市の中心部にある公立小学校。「子供たちの夢と未来のために出来ることを全力でやる!」という信念のもと、「とても無理だと言った人もいた」状況の中で、今回のスポンサードを実現したという。
こうした地域の熱い想いは、間違いなくクラブやチームを後押しするはず…。新たな力を得たサガン鳥栖は、1年でのJ1復帰を目指して次節、18日(土)にホームの駅前不動産スタジアムで14位のブラウブリッツ秋田と対戦する。
【Qolyインタビュー】J2ジェフユナイテッド千葉GKホセ・スアレス「毎日不安に襲われた」無所属期間を乗り越え日本一の守護神へ