今季J1に初昇格し、初の残留に向けて33節終了時点で12位につけているファジアーノ岡山。

彼らのホームスタジアム「JFE晴れの国スタジアム」は、初のJ1ということもあり、毎試合盛況でチケットの完売が続いている。

このため、新スタジアム整備を求める声が高まっており、新スタジアムの整備を推進する会は9月30日まで署名活動を実施。最終的に502,916筆の署名が集まった。

新スタジアムの整備を推進する会は10月6日、岡山県の伊原木隆太知事と岡山県議会議長へ、要望書とともに署名を提出。

翌7日には、ファジアーノ岡山が『フットボールスタジアム建設を求める要望書および署名の提出を終えて』と題したリリースを発出し、以下のように綴った。

「平素よりファジアーノ岡山にご支援、ご声援を賜り、誠にありがとうございます。

新スタジアムの整備を推進する会による署名活動は9月30日をもって終了いたしました。期間中、多大なるご協力を賜りました皆さまに、改めて厚く御礼申し上げます。

ファジアーノ岡山は今季ここまでのホームゲームで、多くの方にスタジアムでの観戦をご希望いただきながらも、観戦チケットが完売し、ご入場いただけない状況が続いていることを重く受け止めております。この課題に対し、現スタジアムの所有者であります岡山県様と、解決に向けた相談を重ねてまいりました。今回の署名活動を経て、クラブとして「増設・新設を問わず、観たくても観られない人がいらっしゃる状態の解決を求める」考えから、今後は「新設を求める」立場に移行させていただくと考えるに至りました。当然ながら、最終的には岡山県様のご判断を尊重申し上げます。

開幕以来の状況を憂慮したファン・サポーターの皆様が、新設を求める署名活動を始められ、6月末にはクラブも活動をともにさせていただくことを決めました。署名へのご協力をいただく数多くの方々から、「ファジアーノだから」とか「サッカーだから」ではなく、トップレベルのスポーツを最高の環境で見せることは未来への、特に子どもたちへの投資と言われたこと、また、新設を求める署名が50万筆以上集まっていることが、今回の考えに至った理由となります。

繰り返しになりますが、スタジアム新設の是非については岡山県様のご判断に従います。スタジアム新設に向けて出来ることがあれば、クラブとして精一杯貢献したいと考えております。

引き続き、ファジアーノ岡山を、何卒よろしくお願い申し上げます」

今回の署名活動を受けて、クラブは「増設・新設を問わず、観たくても観られない人がいらっしゃる状態の解決を求める」から「スタジアム新設を求める」立場に移行することを宣言。大きな一歩を踏み出しつつ、「最終的には岡山県様のご判断を尊重申し上げます」と重ねて表明している。

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