日本サッカー協会(JFA)は、7日に影山雅永技術委員長との契約を解除した。
「本日の理事会において、影山雅永技術委員長と契約を解除し技術委員長職の解任を決議しました。海外出張時の行為に対して有罪判決が出されたことを受けてのものになります。JFAとしては大変遺憾なことだと考えておりますし、ご心配、お騒がせしていることについて深くお詫びを申し上げます」と発表。
JFAの宮本恒靖会長は「今回の件はサッカー界として許容できるものではない。これまでも取り組んできたものの、今回のことを契機に、サッカー界のガバナンス・コンプライアンス体制をあらためて見直すとともに、徹底的に強化・改善を覚悟をもって図っていく。そして今一度、JFAの理念に立ち返って行動していく」とコメントしている。
58歳の影山雅永氏は筑波大学を経て、Jリーグでプレーした元選手でもある。U-20日本代表監督などを歴任し、現職にあった。
仏紙『Le Parisien』や『L'Équipe』によれば、影山氏はフランスで航空機内における児童ポルノ所持・閲覧で有罪判決を受けたという。
仏ボビニーにある刑事裁判所において、執行猶予付きの懲役18か月の有罪判決と罰金5000ユーロ(約87万円)の支払い命令を受けたことが、司法関係者の発表で火曜日に明らかになったとのこと。
10月2日、影山氏は、現在チリで開催中のU-20W杯に関連して、日本とチリ間を移動中にエールフランス機がトランジットのためにパリ=シャルル・ド・ゴール空港に降り立った際に逮捕されたそう。
客室乗務員がビジネスクラスに搭乗していた影山氏がノートパソコン(タブレットという話も)を使って児童ポルノを閲覧しているのを発見し、当局に通報したという。
影山氏は裁判で事実を認め、フランスでこの行為が禁止されていることを知らなかったと述べたそう。また、「これはアートです」と弁明しつつ、写真がAIによって生成されたものだとも主張したという。
裁判所は影山氏に対して未成年と関わる活動への関与を10年間禁止するとともに、同期間中のフランス入国を禁じ、性犯罪者登録もしたとのこと。
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