長野県は3日、サンプロアルウィン(松本市)のバックスタンド側照明施設において、部材の一部が落下し、施設の一部が破損したと発表した。利用者の安全が確認されるまで、施設の利用を停止するという。

サンプロアルウィンは、Jリーグの松本山雅FCのホームスタジアム。アルプス(Alps)とウィンド(Wind)を組み合わせた造語「アルウィン」の名で親しまれており、2018年からは株式会社サンプロがネーミングライツを取得している。

長野県のリリースによれば、今回発生した事象は以下の通り。

1.施設名:松本平広域公園 総合球技場 サンプロアルウィン

2.使用停止期間:令和7年(2025年)10月3日(金)~当面の間

3.状況:令和7年10月2日(木)16時頃、バックスタンド側の照明用架台の鉄骨部材が落下し、観客席の一部が破損しているのを発見しました。人的被害はありません。

4.今後について:落下の原因究明と施設の安全確認のため、現在、専門家による調査を進めています。安全が確認され次第、施設の利用を再開する予定です。調査の進捗や再開時期については、随時広報するとともに、関係者の皆様と情報共有を図ります。

バックスタンドの照明を支える鉄骨部材が落下し、観客席の一部が破損したとのこと。もし、試合が開催されていれば大きな事故になっていた可能性のある事案だ。

これを受けて、松本山雅FCも同日、『長野県からの「サンプロ アルウィン使用停止のお知らせ」の発表を受けて』と題したリリースを発信。その中でこのように綴っている。

「次回ホームゲーム10月12日(日)松本山雅FC vs テゲバジャーロ宮崎の開催に関して、スタジアムの管理者である松本建設事務所と現在協議をしております。

株式会社松本山雅としましては、施設調査の進捗を伺いながら、10月8日(水)午後に開催可否について、本公式サイトにてアナウンスを予定しております。試合開催可否・チケットの取り扱いなどのお問い合わせにつきましては、次回アナウンスまでお待ちください」

管理者である松本建設事務所と協議のうえで、10月12日(日)のホームゲーム開催の可否について、8日(水)午後に公式サイトで発表するとのこと(10/8追記:試合の中止が決定)。

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当該のバックスタンドには観客を入れずサンプロアルウィンで開催、他のスタジアムでの代替開催などいくつかの選択肢があるなかで、クラブがどのような判断を行うのか注目される。

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