終盤戦に突入しつつある明治安田Jリーグ。J2では、激しい昇格争い、および残留争いが繰り広げられている。
週末の第29節終了時点では、水戸ホーリーホックが首位。同勝点の2位にV・ファーレン長崎がつけ、以下ジェフユナイテッド千葉、徳島ヴォルティス、ジュビロ磐田、ベガルタ仙台と続いている。
1試合1試合積み重ねてきた勝点が表れている現在の順位。その一方で、後半戦に入って調子を上げ、昇格争いに食い込んでくるクラブなども恒例であり、時には前半戦の様相が一変することも。
そこで、各クラブの最近の状況を把握するべく、後半戦初戦の第20節から週末に行われた第29節まで、ここ10試合の成績で順位表を作成してみた。
後半戦調子が良いのはこのチームだ!(※右端は29節終了時点での正式な順位)
1.長崎(勝点26/8勝2分0敗、16得点7失点)2位
2.いわき(勝点20/6勝2分2敗、22得点9失点)11位
3.山形(勝点18/6勝0分4敗、18得点12失点)13位
4.札幌(勝点18/6勝0分4敗、14得点18失点)10位
5.鳥栖(勝点17/5勝2分3敗、14得点11失点)8位
6.水戸(勝点16/4勝4分2敗、17得点13失点)1位
7.磐田(勝点16/5勝1分4敗、14得点12失点)5位
8.今治(勝点16/5勝1分4敗、12得点13失点)9位
9.秋田(勝点15/4勝3分3敗、17得点14失点)14位
10.徳島(勝点15/4勝3分3敗、9得点7失点)4位
まずはトップ10。後半戦首位はやはりV・ファーレン長崎だった。
前半戦が終了した直後の6月16日、下平隆宏監督との契約解除を決断した長崎は、代表取締役兼C.R.Oを務める高木琢也氏が監督に就任。そこから8勝2分の無敗でついに自動昇格圏の2位へと浮上した。
翁長聖の復帰やディエゴ・ピトゥカ獲得など夏の補強にも余念がなく、前評判通りの強さを手にしつつある。
2位には最近3試合で11得点1失点と攻撃力が爆発中のいわきFC。今夏、エースFW谷村海那が横浜F・マリノスへ引き抜かれたものの、田村雄三監督のもとで団結し、後半戦の台風の目となっている。
続いてはボトム10。
11.熊本(勝点15/5勝0分5敗、16得点16失点)16位
12.甲府(勝点14/4勝2分4敗、13得点12失点)12位
13.千葉(勝点13/4勝1分5敗、8得点10失点)3位
14.仙台(勝点12/2勝6分2敗、7得点8失点)6位
15.大宮(勝点11/3勝2分5敗、13得点6失点)7位
16.藤枝(勝点11/2勝5分3敗、13得点12失点)15位
17.山口(勝点8/1勝5分4敗、9得点13失点)18位
18.富山(勝点7/2勝1分7敗、6得点18失点)19位
19.愛媛(勝点5/1勝2分7敗、7得点17失点)20位
20.大分(勝点4/0勝4分6敗、4得点15失点)17位
こちらに入っている上位チームは、J1昇格に黄色信号が灯っていると言えるだろう。
序盤戦に首位争いを繰り広げたジェフユナイテッド千葉とRB大宮アルディージャは苦しい状況。週末はそれぞれレノファ山口FCとV・ファーレン長崎を相手に痛い敗戦を喫している。
また、千葉とベガルタ仙台は得点力不足により得失点差がマイナスに。「負けが多い千葉」「引き分けが多い仙台」と両チームの課題も浮かび上がっており、立て直しが急がれる。
そして、後半戦下位の4チームは、順位表でもボトム4。ギリギリ残留圏の16位大分トリニータと降格圏の17位レノファ山口FCは勝点差が5ポイントだが、大分は後半戦唯一未勝利と最も調子の悪いチームだけに、下の3チームにもまだまだチャンスはありそうだ。
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