アジアの舞台でしのぎを削ってきた日本代表と韓国。
7月の東アジアE-1選手権では日本が史上初となる日韓戦3連勝を達成した。
両国ともに2026年W杯出場を決めているが、今月行われたアメリカ遠征では明暗が分かれた。
主力に怪我人が相次いだ日本代表は、メキシコとアメリカ相手に1点も奪えずに1分1敗。一方、韓国は同じメキシコ、アメリカ相手に1勝1分と勝ち越した。
現在のFIFAランキングは、日本が17位、韓国が23位となっているが、18日に発表される最新版では変動も予想されている。
そうしたなか、韓国サッカー協会名誉会長であるチョン・モンジュンが日本について言及した。
73歳の同氏は、FIFAの副会長も務めた重鎮で2002年日韓W杯招致に尽力した人物。
韓国紙『News1』などによれば、チョン・モンジュンは、Kリーグ貢献者部門の殿堂入りを讃える式典で、こんな発言をしていたという。
「選手と指導者にお願いがある。最近、韓国と日本は、アメリカとメキシコとの親善試合をアメリカで行った。
韓国代表はFIFAランク23位、日本は18位だ(実際は17位)。しかし考えてみると、2002年W杯で我々は準決勝まで進出したのに、日本はベスト16止まりだった。それでも我々のサッカースキルは向上させるべきだ。選手たちがさらに努力することを願う。
サッカー運営に携わる方々にも一言申し上げたい。韓国と日本が2002年W杯を共同開催できたのは、私がFIFA副会長に選出されたおかげだ。
私は韓国サッカー協会会長に就任した際も、外部での活動は続けるべきと考えていた。私がFIFA副会長に就任した後、2002年W杯は日本開催が当然視されていた。そこで私は是非を論じ、共同開催計画へと変更させたのだ。
当時は準決勝進出という大きな喜びを味わった。今回のW杯では、韓国サッカー協会と連盟が一体となり、素晴らしい試合を提供し、人々に喜びをもたらすことを願う」
日本代表は、自国開催の2002年日韓W杯でグループステージを首位で突破したものの、トルコとの決勝トーナメント1回戦に0-1で敗れて敗退。
一方、韓国はグループステージを首位で通過すると、決勝トーナメントでは疑惑の判定などがありながらイタリアとスペインを撃破。その後、準決勝ドイツに、3位決定戦でもトルコに敗れて4位となった。