2026年W杯アジア最終予選(3次予選)で日本代表と同じグループを戦ったインドネシア。
近年は旧宗主国であるオランダ系の選手を積極的に帰化させており、元オランダ代表であるパトリック・クライファート監督のもと、実に17人もの帰化選手を擁するようになった。
そのインドネシア代表は、W杯出場をかけた4次予選を10月に戦う。
そうしたなか、地元紙『Suara』は、「インドネシア代表、オランダ系3選手の帰化中止」と伝えていた。
その3人は、ジャイロ・リーデヴァルト(無所属)、トリスタン・ホーイヤ(ズウォレ)、ジェンソン・シールト(ヴォルフスブルク)。
29歳のリーデヴァルトは、クライファート監督が帰化を望んでいたものの、U-23オランダ代表経験があったため、FIFAが適用要件を満たしていないと判断したという。
一方、21歳のホーイヤと22歳のシールトについては、より行政的なものだそう。2人ともインドネシア代表になる資格を有していたものの、インドネシアサッカー協会のエリック・トヒル会長は「これ以上、可能な(帰化)選手はいないだろう」として、今月に帰化プロセスの終結を宣言したという。
ただ、『Bola』は、「実際、インドネシアサッカー協会が代表チームへの加入を打診できた混血系選手は数名いる。しかし、時間的な制約により、これらの選手は近い将来代表に招集されることはなく、協会は後日彼らに打診する予定だ」とも伝えている。
予選の結果次第で、さらなる帰化選手が生まれる可能性も残されていそうだ。
インドネシアは10月のW杯予選で、サウジアラビア、イラクと対戦。1位になればW杯確定、2位なら大陸間プレーオフ進出チームを決める5次予選行き、3位なら敗退になる。