日本女子サッカーのトップリーグであるWEリーグは、先月に新シーズンが開幕した。

連覇を目指す日テレ・東京ベレーザは、28歳の小林里歌子がついに怪我からの復帰を果たした。

J2レノファ山口に所属するMF小林成豪を兄に持つ小林は、なでしこジャパンの一員として2019年の女子W杯にも出場した選手だ。

アメリカでのプレーを経て、2024年に古巣であるベレーザに復帰。これまでも前十字靱帯断裂や左膝内側半月板などの怪我に苦しんできたが、昨年11月の練習中に左アキレス腱断裂の重傷を負ってしまった。

その小林は、8月10日に行われたINAC神戸レオネッサとの開幕戦でついに復帰を果たした。

彼女は、このほどこのようなメッセージをSNSに投稿。

「改めて。先日、2年2ヶ月ぶりに、またピッチに戻ってくることができました。

1年以上の膝の怪我の期間、消えない原因の分からない痛みから始まり、アメリカでの先の見えないリハビリ、自分が移籍したことの意味を考える毎日、何をしてもどんな注射を打っても良くならず、自分の膝を信じたくても信じられなくなった期間、もちろんもうサッカーができるところまで戻らないんじゃないかと考えた日もたくさんありました。

たくさん泣いて打ちのめされ、やっと実践復帰のところまできたタイミングでのアキレス腱断裂。この時はもうやめよう、と全身の力が一瞬抜けました。周りの人の期待を裏切ってばかりで失望させてばかりで、自分に対しても大失望しました。

ただ、たくさんの方の数えきれないサポートのおかげで、一歩ずつ1日ずつ1週間ずつ、本当に少しずつ乗り越えてここまで来ることができました。感謝してもしきれません。

今はまた少しの離脱になっていますが、この先どんなことがあっても、この復帰した時の感覚、サッカーができる当たり前を忘れずに過ごしていきたいと思います。シーズンを少しでも良いものにできるように。共に闘ってくれたら嬉しいです」

アメリカのノースカロライナ・カレッジでも、復帰したベレーザでも怪我によってプレーできない状態が続いたことで気持ちが切れかけたものの、周囲のサポートで復帰を果たせたと感謝していた。

信じられないような怪我で離脱したスター10名

この投稿には多くの反応があり、同じ1997年生まれでベレーザでチームメイトだったなでしこジャパンのキャプテン長谷川唯(現マンチェスター・シティ)は「改めて復帰おめでとう!また一緒にサッカーしよう」とのエールを送っている。

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