[J2第25節、ジェフユナイテッド千葉 1-0 RB大宮アルディージャ、8月9日、埼玉・NACK5スタジアム大宮]

2位千葉は4位大宮と激突した。

試合は両チーム通じて23本のシュートが生まれる熱戦となったが、後半2分に先発出場したFWカルリーニョス・ジュニオがヘディングで決勝点を挙げた。

千葉はこの1得点を死守し、1-0で上位対決を制した。

指揮官から叱られた別格

今度こそ、正真正銘のゴールを決めた。

両者一歩も譲らぬまま迎えた後半2分に、左サイドでボールを持ち運んだMF田口泰士が左足クロスを供給。ボールは中央で待ち構えていたカルリーニョスの元へ届けられ、そのまま勢いよく飛び上がった背番号29は力強い首の振りでヘディング弾を沈めた。

得点をMF椿直起と喜ぶカルリーニョス(手前)

「泰士からすばらしいボールが来て、ヘディングのゴールでした。あれも私たちが日々練習している形ですし、日々のトレーニングがいかに大事なものなのか、限られた場面で見せることができたと思います」とトレーニングの成果を発揮した。

千葉でのデビュー戦となったJ2第5節の愛媛FC戦(5○1)ではボレーシュートをゴールに突き刺し、鮮烈な印象をサポーターに植え付けた。

小林慶行(よしゆき)監督からは「別格の選手である」と称されるほど、トレーニングから異彩を放っていた背番号29。持ち前のボディバランスと推進力を生かした突破で、加入後はリーグ戦7試合で5得点を記録した。

ドリブルを仕掛けるカルリーニョス(右)

リーグ屈指のアタッカーであると証明し続けていた一方で、J2第11節のブラウブリッツ秋田戦(3○1)以降は得点を奪えておらず、国立競技場で行われたJ2第14節大宮戦(1●2)では、望まぬ形で注目を浴びた。

イレブンが大一番と位置付けた同試合の後半27分に、1-2の状況でクロスボールに反応したカルリーニョスは手を使ってネットを揺らしてしまい、2度目の警告で退場。指揮官からは「反省してもらわないといけない」と𠮟咤されていた。