昨年10月9日に31歳の若さで突然亡くなった元ギリシャ代表DFジョージ・バルドックの死因がプールでの溺死であったことが判明した。24日、『BBC』などイギリスの複数メディアが報じた。
『BBC』によると、23日にイギリスのミルトン・キーンズ検死官裁判所で行われた「バルドックの死に関する調査」では、上級検死官が同選手の死因を「事故による溺死」と結論づけたという。
ギリシャ警察は、遺体が見つかったギリシャのグリファダ地区にある自宅のプールで犯罪行為の証拠は見つからなかったと報告しており、検死調査では体内にアルコールや薬物は見つからなかったそうだ。
上級検死官はバルドックが「不整脈の影響を受けやすい心臓だった」と明かしており、心臓に何らかの異常が生じ、プールに転落して溺死してしまった可能性があるとのこと。
イギリス出身のバルドックは、地元のクラブであるミルトン・キーンズ・ドンズのアカデミー出身で、同クラブでプロデビュー後は主にイングランドの下部リーグで活躍。2017年から2024年まで在籍したシェフィールド・ユナイテッドではプレミアリーグの舞台も経験した。
2022年には祖母のルーツであるギリシャに鞍替えし、同国代表として国際Aマッチ12試合に出場した。
2024年5月にギリシャ1部パナシナイコスへ移籍したが、不慮の事故で命を落とした。事故が起きた翌日には息子の誕生日を祝うためにイギリスへ戻る予定だったという。
バルドックの死後、世界中のクラブチームや関係者から早すぎる死を惜しむメッセージが寄せられ、直後に行われたイングランド代表とギリシャ代表のUEFAネーションズリーグの試合では、試合前に追悼の意を表明する黙とうが行われた。