かつてイングランド代表やマンチェスター・ユナイテッドで活躍し、現在は韓国1部FCソウルでプレーしているMFジェシー・リンガードだが、現在韓国で給与が差し押さえられているようだ。11日に韓国メディア『Dispatch』が報じた。
同メディアによると、リンガードは自身がFCソウルへ入団する際に、同クラブでの総年俸の約10%に相当する3億5000万ウォン(約3700万円)を韓国行きを成立させた代理人のチョン・ヒョンジョン氏とに代理人(仲介)手数料として支払う約束をしていた。
しかし、元イングランド代表MFはこの代理人手数料の支払いを1年以上先延ばししているという。
チョン氏はリンガードの給与の仮差し押さえを請求し、裁判所はFCソウルに同選手の月給差し押さえを命令した。
リンガードは「チョン氏は選手全体のユニフォームの収益の一部を受け取ると約束した。しかし、いざ韓国に来るとFCソウルの契約書に『All players』ではなく『The player』と書かれていた」「チョン代表がイギリスで口頭合意した約束が守られなかった。仲介手数料10%が不当だという立場だ。だから支給しなかっただけ」と未払いを認めたものの、チョン氏と約束した内容とFCソウルが提示した契約条件が違ったと主張した。
現在FCソウルで主将を務めるMFは、裁判所の決定に強く反発しており、チーム練習の参加拒否を宣言した。
Dispatchの取材によると、FCソウルは同選手の離脱を防ぐためにほかの方法で6月の給与を支給して練習に参加させたとの噂も広まっているという。
韓国リーグでプレーするには「あまりにも有名すぎる」5名のスター選手
FCソウルは最近、クラブのレジェンドの元韓国代表MFキ・ソンヨンがライバルチームの浦項スティーラーズに移籍したことでファンから大きな批判を受けており、リーグ屈指のスター選手で主将のリンガードが個人的な理由で試合に出場できないとなれば、チームとファンの亀裂はさらに深まるだろう。