この夏のマーケットで川崎フロンターレからトッテナム・ホットスパーへ移籍することになった日本代表DF高井幸大。

その取引額は500万ポンド(およそ9.2億円)になったと伝えられており、これはJリーグから海外へと移籍した選手の中では最も高額なものである。

彼の移籍を受けて、『sportsdark』は「イングランドのチームが才能を求めて日本をターゲットにする理由」という記事を掲載し、2019年にスタートしたJリーグの育成重点施策「PROJECT DNA」を特集した。

その中で紹介されているのが、「PROJECT DNA」に関わっているイングランド人指導者のテリー・ウェストリー氏のコメントだ。彼は高井幸大について以下のように語っているという。

「トッテナムは高井幸大を大きな可能性を秘めた選手として注目していた。彼は才能の片鱗を小さな頃から備えていた。私が初めて見た時、彼はまだ川崎フロンターレのユースでプレーしていたが、その体格面は他の日本人選手とは一線を画していた。

彼は身長190cmを超えていたが、まだヒョロヒョロしていた。私がルートン・タウンに連れて行った頃のマシュー・アップソン(アーセナル、バーミンガム、エヴァートンなどでプレーしたイングランド代表DF)を思い出させた。まだ彼の体格にフィットしていなかったが、潜在能力は明らかなもので、クラブもその才能を認めていたよ。

彼は運動能力が高く、攻撃的で、スピードがあり、テクニックにも優れ、AFCチャンピオンズリーグでも好成績を残した。トッテナムがあの価格で獲得したのは素晴らしい判断だ。

おそらく、ローン移籍させたときの手数料だけでも投資を回収できるだろう。日本のクラブは彼を安く売りすぎだ」

ウェストリー氏は、高井幸大のユース時代を目にしたとき、イングランド代表で21試合に出場した名DFマシュー・アップソンを思い出していたとのこと。

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また、トッテナムが彼を9億円で獲得したことは「あまりにも安すぎる」と感じており、Jリーグのクラブはもっと移籍金を取るべきだと考えているようだ。

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