今年5月にブラジル代表の新監督に就任したイタリア人指揮官カルロ・アンチェロッティ監督だが、スペインの裁判所から脱税詐欺の罪で有罪判決が下されたようだ。
イギリスメディア『The Guardian』によると、スペインの裁判所は今月9日、2014年の脱税詐欺の罪で当時レアル・マドリーを指揮していたアンチェロッティ監督に有罪判決を言い渡し、懲役1年と38万6361€(約6623万円)の罰金を科したと報じた。だが、同監督は前科がないため刑務所で服役することはない。
検察官は、イタリア人指揮官が2013年から2015年にレアル・マドリーの監督を務めていた際に、スペイン国外のペーパーカンパニーを設立して、自身の肖像権収入を隠ぺいしていたとして4年9カ月の懲役刑を求刑していた。
アンチェロッティ監督はこの時期に100万€(約1億7000万円)以上の脱税を行ったとされ、今年4月にもマドリードの法廷に出廷していた。
アンチェロッティ監督は「詐欺を行ったとは思ってもみなかった」と意図的な詐欺行為を否認していたが、最終的に有罪判決を受けた。
同監督が就任したブラジル代表は、現在FIFAワールドカップ2026南米予選で7勝4分5敗で10チーム中3位と本来の力を発揮できていないだけに、ピッチ外の問題は早く解決したいところだ。