アメリカで開催中のFIFAクラブワールドカップ。
サウジアラビアのアル・ヒラルはラウンド16でイングランドの強豪マンチェスター・シティと対戦し、延長戦の末4-3の勝利を収めた。
試合は開始早々の9分、ベルナルド・シウヴァのゴールでシティが先制。ところが後半、アル・ヒラルが一気に流れを掴み、46分にマルコス・レオナルドが同点弾を決めると、52分にカウンターからマウコムのゴールで逆転する。
シティもその3分後、アーリング・ハーランドが決め、2-2のまま試合は延長戦へ。94分にアル・ヒラルのカリドゥ・クリバリ、104分にフィル・フォーデンと点の取り合いが続いたが、最後は112分、再びマルコス・レオナルドが決め、勝負を決した。
今大会ここまでエースFWアレクサンダル・ミトロヴィッチを怪我で欠いているアル・ヒラル。しかしパチューカ戦に続きマルコス・レオナルドが結果を残したことで、改めてその層の厚さが注目されている。
FIFA公式によれば、2024年9月にポルトガルのベンフィカから加入した22歳のブラジル人FWは試合後このようなコメントを残した。
「この2か月間、本当に大変な時期を過ごしてきました。母が70日間も集中治療室(ICU)に入っていたんです。今は元気になってくれて、本当に神様に感謝しています。
今日2ゴールを決めたとき、真っ先に母のことを思いました。試合を観ることができたんです。
やはり、家族のことを考えなくてはいけません。自分のために一番を願ってくれる存在です。もし彼らが見守ってくれていなかったら、今の自分はここにいないと思います」
病気か事故か定かではないが、マルコス・レオナルドの母親は最近まで長期間集中治療室に入っている状況だったとのこと。現在は回復し、この試合も観ることができたという。
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マンチェスター・シティという大きな壁を乗り越え、アジア勢で唯一8強に駒を進めたアル・ヒラル。7月4日(金)の準々決勝では、ブラジルの名門フルミネンセと対戦する。