30日、J1のアルビレックス新潟は、稲村隼翔が海外クラブへの移籍を前提とした手続きと準備のため、6月29日をもってチームを離脱したと発表した。
23歳の稲村は、前橋育英高校、東洋大学を経て、新潟入りしたディフェンダー。
新潟はJ1で降格圏の19位と苦しんでいることもあり、サポーターに対してこのようなメッセージを出した。
「アルビレックス新潟を愛するすべての皆様へ。
このたび、海外移籍することに決めました。それに伴いチームを離れることになりました。まずは、チームが苦しい状況の中、このような決断をしてしまい、申し訳ありません。
そして、アルビレックス新潟への加入が内定した特別指定期間を含めて約2年間、サポーターの皆様からたくさんの愛情を注いでいただき、本当にありがとうございました。
今季の開幕戦で、自分のチャントを響かせてくださった時に、大きな責任感と自覚が生まれました。このチームを勝たせたい、 サポーターの皆さんを毎週笑顔にしたい。 この想いが自分の原動力でした。
『LA FAMILIA』
サポーターの皆さんが大事にしている言葉であり、自分もこの言葉が大好きです。この言葉が示すように、新潟に根付く大きなファミリーという雰囲気が、アルビレックス新潟の一番の強みだと思います。だからこそ、この温かいクラブで自分のサッカーに対する熱量やチームへの想いを、もっとピッチで伝えたかったです。
しかし、自分の目標から逆算した時に、今このタイミングで海外挑戦することが最善だという考えに至りました。快く送り出してくださる方ばかりではないのは承知ですが、この決断が正解だったねと、いつの日か皆さんが思い、誇りを感じていただけるよう、死にものぐるいで闘ってきます。
最後になりますが、アルビレックス新潟に関わるすべての皆様、日々の活動を支えてくださる皆さんの応援があったからこそ、自分は新潟という地で成長することができました。プロサッカー選手としての基礎を築くことができたのは、皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。
新潟で得たすべての経験を胸に、新たなチャレンジに向かいます。皆さんに、自分と過ごした時間に誇りを持ってもらえるように頑張ります。約2年間という短い時間でしたが、本当にありがとうございました!」
稲村は、前田大然と旗手怜央が所属するスコットランド王者セルティックへの移籍が濃厚とされている。
『The Scottish Sun』も「セルティック行きが濃厚なスター稲村は、移籍準備を進める中で、日本のクラブに感動的な別れのメッセージを送った」と伝えていた。