日本人選手もプレーするフランス1部のリーグアンは、17日に今季最終戦が行われた。
この日が「国際反ホモフォビア(同性愛嫌悪)デー」だったこともあり、選手たちのユニフォームの右袖には、LGBTを支援するレインボーを描いた特別バッジがつけられた。
そうしたなか、リヨンMFネマニャ・マティッチの行動が物議を醸している。
36歳になったベテランは、17日のアンジェ戦に途中出場したが、右袖のレインボー部分をテープで隠していたのだ。
この数年、フランスリーグは反ホモフォビアの取り組みを行ってきたが、マティッチと同じような行為をする選手はこれまでにもいたため、問題になってきた。
昨シーズンには同じような行為をしたモナコ選手に4試合の出場停止処分が科されている。
また、ナントのエジプト代表FWムスタファ・モハメドは、反ホモフォビアバッジ着用を回避するために3年連続で最終戦をボイコット。
『Le Parisien』によれば、モハメドはナントから罰金処分を科されたというが、フランスのスポーツ大臣マリー・バルサク氏は「私はこの選手の立場を非難する。スポーツ界、特にサッカー界における同性愛嫌悪を非難し、糾弾しない言い訳はない。これはプロとしての過ちであり、道徳的な過ちでもある。このことをはっきりと伝えることが重要」と断罪したという。