中国・内モンゴル自治区の中心都市フフホトで開催されているAFCフットサル女子アジアカップ2025。

2020年大会がコロナで中止となり、7年ぶりに実施された第3回大会は、今年11月からフィリピンで開催される第1回FIFAフットサル女子ワールドカップのアジア予選も兼ねた重要な大会だ。

アジアに与えられた出場枠は「3」。2大会連続準優勝中の日本はグループステージでタイに敗れたものの、準々決勝ではベトナムを2-0と破り準決勝へ。

迎えた大会2連覇中の“宿敵”イランとの一戦でも終始リードを奪う展開で3-2と勝ち切り、決勝進出、そしてワールドカップ出場を決めている。

そんなチームを率いるのは須賀雄大(たけひろ)監督。国内ではFリーグ・フウガドールすみだでクラブの前身時代から指揮を執り、辣腕を振るってきた日本フットサル界きっての若き智将だ。

2021年からフットサル日本女子代表を率い、まずは一つ大きなミッションを達成した42歳はこのようにコメントしている。

「今大会に臨むにあたり、イランに勝たなければ優勝はできないと考えていたので、イランと対戦することは頭に入れて準備してきました。試合自体は最後までタフな試合になりましたが、そのタフな試合を勝ちきった選手たちを誇りに思います。

選手たちにとって今大会は7年ぶりの公式戦となり、これまで非常に献身的で結果を残してきた選手たちですが、やはり公式戦になるとこれまでの試合とはまったく違った雰囲気の中での試合となりました。しかもワールドカップの出場権をかけた戦いというのは、これまで戦ってきた戦いに比べるとまた違った試合となり、そういった試合の中でも、選手たちが一つ一つ成長して、チームとして団結していったことが、今回の結果につながったと思っています。

ワールドカップに出場するかしないかは、日本女子フットサル界の歩みにとって、まったく別物になると思っていたので、本当に結果が出て、報われたというかホッとした気持ちでいっぱいです。まだアジアカップ優勝という目標が残っているので、世界で戦えるチームを目指せるということに感謝しながら決勝も戦いたいと思います。

今大会はたくさんの方々が自分たちを応援してくれました。またこれまで日本女子フットサル界を支えてきてくれた方々の積み重ねで、ワールドカップ出場が決まったと思っています。その力をさらに証明するためにもアジアチャンピオンになりたいと思っています」

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フットサル日本女子代表はアジア王者の座をかけて、17日(土)にグループステージで敗れたタイとの決勝戦に臨む。

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