現役時代はガンバ大阪などで活躍した元日本代表MF橋本英郎のYouTubeチャンネルに、ヴィッセル神戸MF扇原貴宏が出演。チームが初優勝を成し遂げた裏で、苦悩した2023シーズンについて語った。
インタビュアーの橋本が、神戸で出場機会が激減した2023シーズンについて「『ちょっと俺、やばいんじゃないか』とならなかった?」と質問すると、「めちゃくちゃヤバかったですよ(笑)」と反応した。
「本当にチームに必要とされていなかったんで、やっぱり本当にあの期間は1番きつかったんじゃないですかね」
さらに橋本が「そのときに移籍とかは考えなかったの?」と踏み込んだ質問を投げた。
扇原は「『移籍探してくれ』みたいなのはありましたよ。2023年の3月とかで(チームが)探してくれて…。やっぱり必要とされている場所でやった方がいいんじゃないかなっていうのはもちろんありましたね。その中で残るっていうことになって、でも残ってもそういう状況なので当然チャンスがなくて…」と、絶好調のチームの裏での苦悩の日々を明かした。
それでも同選手は自分に矢印を向け続けた。
「自分、この先どうなってもいいからもっと自分を追い込んで、自分に対して厳しく、試合に出ていないときに出ている選手以上にもっとやらな、出たときにマジでできない。そこからは『何かやっていたつもり』っていうのを自分にもっと鞭打ってやるようにしてっていう感覚でしたね」
その後、2023年9月23日に行われたJ1第28節セレッソ大阪でチャンスを掴むと、以降はボランチのポジションを確保し、最終的に神戸のJ1初優勝に貢献した。
困難を乗り越えてさらなる成長を遂げた扇原は、今季も神戸でコンスタントに出場機会を得ており、神戸の縁の下の力持ちとして、チームに欠かせない存在になっている。