欧州最強クラブを決めるUEFAチャンピオンズリーグ。
イタリアのインテルは、バルセロナとの激戦を制して決勝戦進出を決めた。2試合合計スコア7-6となった準決勝はまさに死闘!
インテルは、6日に行われた2ndレグに4-3で競り勝ったが、救世主になったのが37歳のフランチェスコ・アチェルビ。
身長192㎝の大型ディフェンダーは、敗戦濃厚だった終了寸前に劇的同点弾を決めたのだが、なぜかゴール前にいた。
シモーネ・インザーギ監督は「アチェルビは終盤に自ら前線に行くことを決めたが、私は止めなかった。なぜなら、我々に失うものはなかったからね。彼は守備で素晴らしかったし、今日は極めて重要なゴールも決めてくれた」と讃えていた。
地元ミラノ生まれのアチェルビは、22歳まで2部以下でプレーしていたが、2012年に夢だったミラン入りを叶えた。だが、翌年に精巣ガンと診断され、手術したものの再発。その後、化学療法を経て2014年9月に復帰した。
ガン治療の副作用で味覚が効かないためにほとんど食べず、ほとんど寝ないこともあったというが、パーティ狂いだった生活態度もあらためて大復活。
2022年からインテルでプレーしており、昨夏には日本ツアーで来日もしている。
弁護士でもあるというアチェルビの妻クラウディアさんは、バルサ戦を娘とともにスタンドで観戦したとSNSで報告。
インテリスタたちは「あなたの夫はDFだが、真のストライカーとして見事なゴールで俺たちを決勝に導いてくれた」「あなたの旦那さんの顔をタトゥーとして彫るつもり!」と感謝していた。
CL決勝は5月31日にミュンヘンのアリアンツ・アレーナで行われる。2022–23シーズン以来のファイナル進出となるインテルは、4度目の欧州制覇を果たせるだろうか。